2次関数 $y = -x^2 + 4lx - l + 5$ において、$2 \le x \le 4$ の範囲での最小値が3であるとき、正の定数 $l$ の値を求める問題です。

代数学二次関数最大最小平方完成場合分け
2025/6/13

1. 問題の内容

2次関数 y=x2+4lxl+5y = -x^2 + 4lx - l + 5 において、2x42 \le x \le 4 の範囲での最小値が3であるとき、正の定数 ll の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成します。
y=x2+4lxl+5y = -x^2 + 4lx - l + 5
y=(x24lx)l+5y = -(x^2 - 4lx) - l + 5
y=(x24lx+(2l)2(2l)2)l+5y = -(x^2 - 4lx + (2l)^2 - (2l)^2) - l + 5
y=(x2l)2+4l2l+5y = -(x - 2l)^2 + 4l^2 - l + 5
これにより、頂点の座標が (2l,4l2l+5)(2l, 4l^2 - l + 5) であることがわかります。
次に、定義域 2x42 \le x \le 4 と頂点の xx 座標 2l2l の位置関係によって場合分けを行います。
(i) 2l<22l < 2 のとき、つまり l<1l < 1 のとき
この場合、定義域の左端 x=2x=2 で最小値をとります。
x=2x=2 を代入して
y=22+4l(2)l+5=4+8ll+5=7l+1y = -2^2 + 4l(2) - l + 5 = -4 + 8l - l + 5 = 7l + 1
これが最小値3なので、
7l+1=37l + 1 = 3
7l=27l = 2
l=27l = \frac{2}{7}
これは l<1l < 1 を満たします。
(ii) 22l42 \le 2l \le 4 のとき、つまり 1l21 \le l \le 2 のとき
この場合、頂点で最小値をとります。
頂点の yy 座標が最小値3なので、
4l2l+5=34l^2 - l + 5 = 3
4l2l+2=04l^2 - l + 2 = 0
この2次方程式の判別式を計算すると、
D=(1)24(4)(2)=132=31<0D = (-1)^2 - 4(4)(2) = 1 - 32 = -31 < 0
したがって、実数解を持ちません。
(iii) 2l>42l > 4 のとき、つまり l>2l > 2 のとき
この場合、定義域の右端 x=4x=4 で最小値をとります。
x=4x=4 を代入して
y=42+4l(4)l+5=16+16ll+5=15l11y = -4^2 + 4l(4) - l + 5 = -16 + 16l - l + 5 = 15l - 11
これが最小値3なので、
15l11=315l - 11 = 3
15l=1415l = 14
l=1415l = \frac{14}{15}
これは l>2l > 2 を満たしません。
したがって、l=27l = \frac{2}{7} のみが条件を満たす解です。

3. 最終的な答え

l=27l = \frac{2}{7}

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