第3項が1、初項から第8項までの和が-10である等差数列$\{a_n\}$がある。 (1) 数列$\{a_n\}$の初項と公差を求める。 (2) 数列$\{a_n\}$を、第$k$群に$2^{k-1}$個の数が入るように群に分ける。第8群の最初の数と、-5000以下の数が初めて現れる群を求める。

代数学等差数列数列群数列連立方程式
2025/6/14

1. 問題の内容

第3項が1、初項から第8項までの和が-10である等差数列{an}\{a_n\}がある。
(1) 数列{an}\{a_n\}の初項と公差を求める。
(2) 数列{an}\{a_n\}を、第kk群に2k12^{k-1}個の数が入るように群に分ける。第8群の最初の数と、-5000以下の数が初めて現れる群を求める。

2. 解き方の手順

(1)
等差数列の一般項はan=a+(n1)da_n = a + (n-1)d (ただし、aaは初項、ddは公差)で表される。
第3項が1であることから、
a3=a+2d=1a_3 = a + 2d = 1
等差数列の和はSn=n2(2a+(n1)d)S_n = \frac{n}{2} (2a + (n-1)d) で表される。
初項から第8項までの和が-10であることから、
S8=82(2a+7d)=10S_8 = \frac{8}{2} (2a + 7d) = -10
4(2a+7d)=104(2a + 7d) = -10
2a+7d=522a + 7d = -\frac{5}{2}
連立方程式
a+2d=1a + 2d = 1
2a+7d=522a + 7d = -\frac{5}{2}
を解く。1つ目の式を2倍して2a+4d=22a + 4d = 2
2つ目の式から引くと
3d=923d = -\frac{9}{2}
d=32d = -\frac{3}{2}
a+2(32)=1a + 2(-\frac{3}{2}) = 1
a3=1a - 3 = 1
a=4a = 4
(2)
kk群には2k12^{k-1}個の数が入るので、第7群までの項数の合計は、
k=172k1=20+21+...+26=1(271)21=1281=127\sum_{k=1}^{7} 2^{k-1} = 2^0 + 2^1 + ... + 2^6 = \frac{1(2^7 - 1)}{2-1} = 128 - 1 = 127
したがって、第8群の最初の項はa128a_{128}である。
a128=a+127d=4+127(32)=43812=83812=3732=186.5a_{128} = a + 127d = 4 + 127(-\frac{3}{2}) = 4 - \frac{381}{2} = \frac{8 - 381}{2} = -\frac{373}{2} = -186.5
次に、-5000以下の数が初めて現れる群を求める。
an=4+(n1)(32)<5000a_n = 4 + (n-1)(-\frac{3}{2}) < -5000
432n+32<50004 - \frac{3}{2}n + \frac{3}{2} < -5000
11232n<5000\frac{11}{2} - \frac{3}{2}n < -5000
113n<1000011 - 3n < -10000
3n<10011-3n < -10011
3n>100113n > 10011
n>3337n > 3337
kk群までの項数の合計が3337を超える最小のkkを求める。
i=1k2i1=2k1>3337\sum_{i=1}^{k} 2^{i-1} = 2^k - 1 > 3337
2k>33382^k > 3338
211=20482^{11} = 2048
212=40962^{12} = 4096
したがって、k=12k = 12

3. 最終的な答え

(1) 初項は4、公差は32-\frac{3}{2}
(2) 第8群の最初の数は3732=186.5-\frac{373}{2} = -186.5、-5000以下の数が初めて現れるのは第12群

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