連立方程式 $2x + y = b$ $x + ay = 2$ が与えられており、この連立方程式が一意解を持たないときの $a$ の値を求め、そのときの連立方程式を解く問題です。

代数学連立方程式線形代数解の存在性一次方程式
2025/6/13

1. 問題の内容

連立方程式
2x+y=b2x + y = b
x+ay=2x + ay = 2
が与えられており、この連立方程式が一意解を持たないときの aa の値を求め、そのときの連立方程式を解く問題です。

2. 解き方の手順

(1) aa の値を求める
連立方程式が一意解を持たない条件は、2つの直線が平行であるか、または一致することです。
2つの式から xxyy を消去して、定数の関係を求めます。
まず、2番目の式を2倍します。
2x+2ay=42x + 2ay = 4
1番目の式と、2番目の式を2倍した式を比較します。
2x+y=b2x + y = b
2x+2ay=42x + 2ay = 4
この連立方程式が一意解を持たないためには、以下の条件が成り立ちます。
平行である場合:
yy の係数の比が等しい必要があります。
1=2a1 = 2a
a=12a = \frac{1}{2}
このとき、定数項は異なります。
b4b \neq 4
一致する場合:
yy の係数の比が等しく、定数項も等しい必要があります。
1=2a1 = 2a
a=12a = \frac{1}{2}
b=4b = 4
問題文より一意解を持たないため、上記の2パターンが考えられますが、一意解を持たない場合は係数の比が等しくなる必要があります。したがって、a=12a = \frac{1}{2} です。
(2) 連立方程式を解く
a=12a = \frac{1}{2} を代入すると、連立方程式は次のようになります。
2x+y=b2x + y = b
x+12y=2x + \frac{1}{2}y = 2
2番目の式を2倍します。
2x+y=42x + y = 4
2x+y=b2x + y = b
2x+y=42x + y = 4
この連立方程式が一意解を持たないためには、b=4b=4 である必要があります。
もし b=4b=4 ならば、二つの式は同じ式を表すため、解は無数に存在します。
2x+y=42x + y = 4
y=42xy = 4 - 2x
したがって、解は x=t,y=42tx = t, y = 4 - 2t (ただし、tt は任意の実数) となります。

3. 最終的な答え

(1) a=12a = \frac{1}{2}
(2) x=t,y=42tx = t, y = 4 - 2t (ただし、tt は任意の実数)

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