与えられた無限級数の和を求める問題です。級数は以下のようになります。 $\frac{1}{1 \times 2} + \frac{1}{2 \times 3} + \frac{1}{3 \times 4} + \cdots$

解析学無限級数部分分数分解望遠鏡級数極限
2025/6/13

1. 問題の内容

与えられた無限級数の和を求める問題です。級数は以下のようになります。
11×2+12×3+13×4+\frac{1}{1 \times 2} + \frac{1}{2 \times 3} + \frac{1}{3 \times 4} + \cdots

2. 解き方の手順

この級数の各項は、1n(n+1) \frac{1}{n(n+1)} の形をしています。この項を部分分数分解すると、
1n(n+1)=1n1n+1\frac{1}{n(n+1)} = \frac{1}{n} - \frac{1}{n+1}
となります。したがって、級数は以下のように書き換えられます。
(1112)+(1213)+(1314)+(\frac{1}{1} - \frac{1}{2}) + (\frac{1}{2} - \frac{1}{3}) + (\frac{1}{3} - \frac{1}{4}) + \cdots
これは望遠鏡級数(telescoping series)と呼ばれるもので、多くの項が互いに打ち消し合い、最初の項と最後の項だけが残ります。
具体的には、第n項までの和を SnS_n とすると、
Sn=(112)+(1213)+(1314)++(1n1n+1)S_n = (1 - \frac{1}{2}) + (\frac{1}{2} - \frac{1}{3}) + (\frac{1}{3} - \frac{1}{4}) + \cdots + (\frac{1}{n} - \frac{1}{n+1})
=11n+1= 1 - \frac{1}{n+1}
求める無限級数の和は、nn \to \infty のときの SnS_n の極限です。
limnSn=limn(11n+1)=10=1\lim_{n \to \infty} S_n = \lim_{n \to \infty} (1 - \frac{1}{n+1}) = 1 - 0 = 1

3. 最終的な答え

1

「解析学」の関連問題

与えられた12個の関数の導関数をそれぞれ求める問題です。

微分導関数合成関数積の微分対数微分三角関数
2025/6/14

関数 $y = \log(\log x)$ の導関数 $\frac{dy}{dx}$ を求める。ここで、$\log$は自然対数(底が$e$)を表すものとします。

微分導関数合成関数対数関数
2025/6/14

与えられた関数 $f(x)$ について、その第 $n$ 次導関数 $f^{(n)}(x)$ を求め、さらに $f^{(n)}(0)$ を求める問題です。関数は以下の2つです。 (1) $f(x) = ...

導関数微分高階導関数テイラー展開
2025/6/14

問題は、与えられた関数$f(x)$の第$n$次導関数$f^{(n)}(x)$を求め、さらに$f^{(n)}(0)$を求めるというものです。今回は、$f(x) = \frac{x}{1+x^2}$の場合...

導関数微分高階導関数部分分数分解複素数周期性
2025/6/14

与えられた関数 $f(x)$ の第 $n$ 次導関数 $f^{(n)}(x)$ をライプニッツの公式を用いて漸化式の形で表し、さらにその第 $n$ 次微分係数 $f^{(n)}(0)$ を求める。対象...

導関数ライプニッツの公式テイラー展開マクローリン展開部分分数分解
2025/6/14

与えられた関数 $f(x)$ の第 $n$ 次導関数 $f^{(n)}(x)$ をライプニッツの公式を用いて求め、さらに $f^{(n)}(0)$ を求めます。 (1) $f(x) = e^{x^2}...

導関数ライプニッツの公式高階導関数部分分数分解
2025/6/14

問題は、与えられた関数 $f(x)$ の第 $n$ 次導関数 $f^{(n)}(x)$ を「ライプニッツの公式」を用いて漸化式の形で表し、さらにその第 $n$ 次微分係数 $f^{(n)}(0)$ を...

導関数ライプニッツの公式微分漸化式微分係数
2025/6/14

(1) $a>1$ を満たす定数 $a$ について、関数 $y = a^{x-1}$ のグラフの形を答え、関数 $y = \frac{1}{a^x}$ のグラフの形が何に関して対称であるかを答える。 ...

指数関数対数関数グラフ平行移動真数条件不等式
2025/6/14

与えられた関数 $f(x)$ に対して、$n$次導関数 $f^{(n)}(x)$ をライプニッツの公式を用いて漸化式の形で表し、さらに $f^{(n)}(0)$ を求める。 (1) $f(x) ...

導関数ライプニッツの公式漸化式微分
2025/6/14

与えられた関数 $f(x)$ について、その第$n$次導関数 $f^{(n)}(x)$ を求め、さらに $x=0$ における第$n$次微分係数 $f^{(n)}(0)$ を求める問題です。関数は2つ与...

導関数微分マクローリン展開微分係数
2025/6/14