12人の生徒の数学の小テストの得点データがあります。そのうち6人の平均点は6で分散は10、残りの6人の平均点は4で分散は6です。このとき、12人全体の分散を求めます。また、グラフから予約人数のデータの中央値と平均値を求めます。

確率論・統計学分散平均中央値データの解析
2025/6/13

1. 問題の内容

12人の生徒の数学の小テストの得点データがあります。そのうち6人の平均点は6で分散は10、残りの6人の平均点は4で分散は6です。このとき、12人全体の分散を求めます。また、グラフから予約人数のデータの中央値と平均値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 全体の分散を求める手順:
まず、データの分散の公式を理解します。分散 VV は、各データの二乗の平均 E[X2]E[X^2] から平均の二乗 (E[X])2(E[X])^2 を引いたものです。
V=E[X2](E[X])2V = E[X^2] - (E[X])^2
6人のグループAとグループBのデータをそれぞれXiX_iYiY_iとします。それぞれの平均をE[X]E[X]E[Y]E[Y]、分散をVXV_XVYV_Yとします。与えられた情報から、E[X]=6E[X] = 6VX=10V_X = 10E[Y]=4E[Y] = 4VY=6V_Y = 6です。
グループAについて、VX=E[X2](E[X])2V_X = E[X^2] - (E[X])^2なので、E[X2]=VX+(E[X])2=10+62=10+36=46E[X^2] = V_X + (E[X])^2 = 10 + 6^2 = 10 + 36 = 46です。
同様にグループBについて、E[Y2]=VY+(E[Y])2=6+42=6+16=22E[Y^2] = V_Y + (E[Y])^2 = 6 + 4^2 = 6 + 16 = 22です。
全体の平均EEは、
E=6×E[X]+6×E[Y]12=6×6+6×412=36+2412=6012=5E = \frac{6 \times E[X] + 6 \times E[Y]}{12} = \frac{6 \times 6 + 6 \times 4}{12} = \frac{36 + 24}{12} = \frac{60}{12} = 5
全体の二乗の平均E[Z2]E[Z^2]は、
E[Z2]=6×E[X2]+6×E[Y2]12=6×46+6×2212=276+13212=40812=34E[Z^2] = \frac{6 \times E[X^2] + 6 \times E[Y^2]}{12} = \frac{6 \times 46 + 6 \times 22}{12} = \frac{276 + 132}{12} = \frac{408}{12} = 34
全体の分散 VVは、
V=E[Z2](E)2=3452=3425=9V = E[Z^2] - (E)^2 = 34 - 5^2 = 34 - 25 = 9
(2) グラフから中央値と平均値を求める手順:
グラフから、各予約人数ごとの組数は次のようになります。
0人: 3組
1人: 6組
2人: 9組
3人: 3組
4人: 7組
5人: 1組
6人: 1組
合計: 30組
中央値:
30組の中央値は、15番目と16番目の組の人数の中間値です。
0人: 3組
1人: 3 + 6 = 9組
2人: 9 + 9 = 18組
15番目と16番目の組は2人なので、中央値は2です。
平均値:
平均値は、(各人数 * 組数) の合計を組数で割ったものです。
(0 * 3 + 1 * 6 + 2 * 9 + 3 * 3 + 4 * 7 + 5 * 1 + 6 * 1) / 30 = (0 + 6 + 18 + 9 + 28 + 5 + 6) / 30 = 72 / 30 = 2.4

3. 最終的な答え

全体の分散は9です。
中央値は2人です。
平均値は2.4人です。

「確率論・統計学」の関連問題

赤、青、黄、緑のグミがそれぞれ3つずつ、合計12個入った袋がある。この袋からPとQが同時に1個ずつグミを取り出すとき、少なくとも1人が赤いグミを取り出す確率を求める。

確率組み合わせ余事象
2025/6/14

XとYがダーツをします。ダーツの的は1から8までの数字が書かれた8つの場所があり、それぞれの場所に当たる確率は等しいです。数字の大きい方が勝ち、同じ数の場合は引き分けです。Xが5以上の差をつけてYに勝...

確率事象組み合わせ
2025/6/14

男子6人、女子4人の中から4人の委員を選ぶとき、次の選び方は何通りあるか。 (1) すべての選び方 (2) 男子の委員2人、女子の委員2人を選ぶ。 (3) 女子が少なくとも1人選ばれる。 (4) 特定...

組み合わせ順列場合の数選抜
2025/6/14

グラフを見て、選択肢の中から適切な回答を選ぶ問題です。グラフは「新築一戸建て供給戸数」を年ごとに地区別に表した棒グラフと、「5地区の平均マンション価格」を年ごとに表した折れ線グラフです。選択肢の文章の...

グラフ割合パーセントデータ分析
2025/6/14

1から13までの自然数の中から、異なる数を選びます。 (1) 異なる数を2個選ぶ場合の総数を求めます。 (2) 異なる偶数を3個選ぶ場合の総数を求めます。

組み合わせ場合の数順列
2025/6/14

与えられたグラフは「契約先産業別年間売上高構成比の推移」を示しており、平成16年から平成20年までの各産業の売上高構成比が示されています。画像には問題文が完全に含まれていませんが、選択肢から推測すると...

グラフ売上高構成比データ分析推移
2025/6/14

(1) 大、中、小の3個のサイコロを同時に投げるとき、出た目の和が8になる場合は何通りあるかを求める問題。 (2) 1から4までの番号がついた箱とボールがあり、すべての箱にそれぞれボールを1個ずつ入れ...

場合の数組み合わせ完全順列サイコロ順列
2025/6/14

表2は、従業員Aと従業員Bが製品の異常を目視で検知した結果をまとめた表です。この表に基づいて、与えられたカイ二乗統計量、単純一致係数、Jacard係数に加え、Russell Rao係数を求める問題です...

統計データ分析相関係数Russell Rao係数異常検知
2025/6/14

表2は製品に対する目視による異常検知結果をまとめた表であり、従業員Aと従業員Bがそれぞれ製品を検査した結果が示されています。 この表を用いて、(4) Russell Rao係数を求める問題です。

統計係数Russell Rao係数
2025/6/14

2人の従業員が目視で製品の異常を検知した結果が表にまとめられています。この表をもとに、(1) カイ二乗統計量、(2) 単純一致係数、(3) Jaccard係数をそれぞれ計算します。

カイ二乗検定統計的検定相関単純一致係数Jaccard係数
2025/6/14