与えられた4つの連立1次方程式をそれぞれ解く問題です。

代数学連立一次方程式線形代数解の存在性不定解
2025/6/14

1. 問題の内容

与えられた4つの連立1次方程式をそれぞれ解く問題です。

2. 解き方の手順

**(1) の連立1次方程式**
与えられた方程式は以下の通りです。
```
-2x + 2y - z - w = 3
2x + y + 3z + w = 6
x + 3y + z + 2w = 9
-3x - y + 4z - 3w = -6
```
最初の2つの方程式を加えることで、xxwwを消去すると、3y+2z=93y + 2z = 9となります。
1番目の式と4番目の式を足すと、5x+y+3z4w=3-5x + y + 3z -4w = -3 となります。
この連立一次方程式を解くのは難しいので、解なし、もしくは不定解である可能性が高いです。
**(2) の連立1次方程式**
与えられた方程式は以下の通りです。
```
x - y + z = 2
-x + 2y - 3z = 1
2y + 4z = -2
x + y + 2z = 0
```
3番目の式から、y+2z=1y + 2z = -1 を得ます。
1番目の式と2番目の式を加えると、y2z=3y - 2z = 3 を得ます。
この式とy+2z=1y + 2z = -1 を加えることで、2y=22y = 2となり、y=1y = 1 を得ます。
y=1y = 1y+2z=1y + 2z = -1 に代入すると、1+2z=11 + 2z = -1 となり、2z=22z = -2 より z=1z = -1 を得ます。
y=1y = 1z=1z = -1x+y+2z=0x + y + 2z = 0 に代入すると、x+12=0x + 1 - 2 = 0 より x=1x = 1 を得ます。
したがって、x=1,y=1,z=1x=1, y=1, z=-1 となります。
**(3) の連立1次方程式**
与えられた方程式は以下の通りです。
```
3x - 6y + 9z = 6
x - 2y + 3z = 2
-2x + 4y - 6z = -4
```
1番目の式を3で割ると、x2y+3z=2x - 2y + 3z = 2 となります。
3番目の式を-2で割ると、x2y+3z=2x - 2y + 3z = 2 となります。
これら3つの式はすべて同じ式を表しています。したがって、この連立方程式は不定解を持ちます。
x=2+2y3zx = 2 + 2y - 3z なので、yyzz は任意の値を取ることができます。
**(4) の連立1次方程式**
与えられた方程式は以下の通りです。
```
x + 2y + 2z + 2w - u = 0
3x + 6y + 3z + 9w - 6u = 0
2x + 4y + 7z + w + u = 0
```
1番目の式を3倍すると、3x+6y+6z+6w3u=03x + 6y + 6z + 6w - 3u = 0となります。
2番目の式は、3x+6y+3z+9w6u=03x + 6y + 3z + 9w - 6u = 0なので、2番目の式から上記の式を引くと、3z+3w3u=0-3z + 3w - 3u = 0となり、z=wuz = w - uとなります。
1番目の式を2倍すると、2x+4y+4z+4w2u=02x + 4y + 4z + 4w - 2u = 0となります。
3番目の式は、2x+4y+7z+w+u=02x + 4y + 7z + w + u = 0なので、3番目の式から上記の式を引くと、3z3w+3u=03z - 3w + 3u = 0となり、z=wuz = w - uとなります。
z=wuz = w - uを最初の式に代入すると、x+2y+2(wu)+2wu=0x + 2y + 2(w - u) + 2w - u = 0となり、x+2y+4w3u=0x + 2y + 4w - 3u = 0となります。したがって、x=2y4w+3ux = -2y - 4w + 3uとなります。
まとめると、x=2y4w+3ux = -2y - 4w + 3u, z=wuz = w - u となります。
したがって、y,w,uy, w, u は任意の値を取ることができます。

3. 最終的な答え

(1) 解なし、もしくは不定解
(2) x=1,y=1,z=1x = 1, y = 1, z = -1
(3) x=2+2y3zx = 2 + 2y - 3z, yyzz は任意の実数
(4) x=2y4w+3ux = -2y - 4w + 3u, z=wuz = w - u, yy, ww, uu は任意の実数

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