(1) $(x^2 + \frac{2}{x^3})^{10}$ の展開式における $x^5$ の係数を求める。 (2) $(x + y - 3z)^8$ の展開式における $x^5yz^2$ の係数を求める。

代数学二項定理多項定理展開係数
2025/6/14
はい、承知いたしました。以下に問題の解答を示します。

1. 問題の内容

(1) (x2+2x3)10(x^2 + \frac{2}{x^3})^{10} の展開式における x5x^5 の係数を求める。
(2) (x+y3z)8(x + y - 3z)^8 の展開式における x5yz2x^5yz^2 の係数を求める。

2. 解き方の手順

(1)
二項定理より、(x2+2x3)10(x^2 + \frac{2}{x^3})^{10}の展開式の一般項は、
10Cr(x2)10r(2x3)r=10Crx202r2rx3r=10Cr2rx205r_{10}C_r (x^2)^{10-r} (\frac{2}{x^3})^r = _{10}C_r x^{20-2r} 2^r x^{-3r} = _{10}C_r 2^r x^{20-5r}
x5x^5の係数を求めたいので、
205r=520 - 5r = 5
5r=155r = 15
r=3r = 3
したがって、x5x^5の係数は、
10C323=10983218=10348=1208=960_{10}C_3 2^3 = \frac{10 \cdot 9 \cdot 8}{3 \cdot 2 \cdot 1} \cdot 8 = 10 \cdot 3 \cdot 4 \cdot 8 = 120 \cdot 8 = 960
(2)
多項定理より、(x+y3z)8(x + y - 3z)^8 の展開式の一般項は、
8!p!q!r!xpyq(3z)r=8!p!q!r!(3)rxpyqzr\frac{8!}{p!q!r!} x^p y^q (-3z)^r = \frac{8!}{p!q!r!} (-3)^r x^p y^q z^r
ただし、p+q+r=8p+q+r = 8
x5yz2x^5yz^2の係数を求めたいので、p=5,q=1,r=2p=5, q=1, r=2を代入すると、
8!5!1!2!(3)2=876219=8739=5627=1512\frac{8!}{5!1!2!} (-3)^2 = \frac{8 \cdot 7 \cdot 6}{2 \cdot 1} \cdot 9 = 8 \cdot 7 \cdot 3 \cdot 9 = 56 \cdot 27 = 1512

3. 最終的な答え

(1) 960960
(2) 15121512

「代数学」の関連問題

与えられた行列 $A$ の正則性を掃き出し法を用いて判定し、正則であれば逆行列 $A^{-1}$ を求めます。 $ A = \begin{bmatrix} 2 & 4 & 0 & 0 & -2 \\ ...

線形代数行列逆行列掃き出し法ガウス・ジョルダン
2025/6/14

与えられた5x5行列 $A$ の正則性を判定し、正則であれば逆行列 $A^{-1}$ を求める問題です。 行列 $A$ は以下の通りです。 $A = \begin{bmatrix} 2 & 4 & 0...

線形代数行列正則性逆行列掃き出し法
2025/6/14

与えられた方程式は、絶対値を含む方程式です。 $|x| + 2|x-1| = x + 6$ この方程式を解いて、$x$の値を求めます。

絶対値方程式場合分け
2025/6/14

与えられた行列 $A$ の正則性を掃き出し法を使って判定し、正則であれば逆行列 $A^{-1}$ を求める問題です。 $A = \begin{bmatrix} 2 & 4 & 0 & 0 & -2 \...

線形代数行列逆行列掃き出し法行基本変形
2025/6/14

絶対値を含む方程式 $|x+3|+|x|=7$ を解く問題です。

絶対値方程式場合分け
2025/6/14

与えられた5x5行列 $A$ の正則性を掃き出し法を用いて判定し、正則であれば逆行列 $A^{-1}$ を求める問題です。 行列 $A$ は以下の通りです。 $ A = \begin{bmatrix}...

行列逆行列正則掃き出し法線形代数
2025/6/14

与えられた行列 $A$ を行の基本変形によって階段行列にし、階数 (rank) を求める問題です。 $A = \begin{bmatrix} -1 & -1 & -1 & -1 & -1 \\ -1 ...

行列階数線形代数基本変形
2025/6/14

問題は、次の二つの連立方程式を掃き出し法によって解くことです。それぞれの連立方程式について、階数を確認し解が存在するか確認することも求められています。 (1) $2x + y = 0$ $5x - 2...

連立方程式行列掃き出し法線形代数
2025/6/14

関数 $f(x) = x^2 - 2kx + \frac{1}{2}$ について、次の問いに答える問題です。ただし、$k \geq 0$ とします。 (1) 定義域が $0 \leq x \leq 1...

二次関数最大値最小値場合分け不等式
2025/6/14

与えられた行列 $A = \begin{bmatrix} 1 & 2 & 2 \\ 2 & 1 & -1 \\ 0 & 1 & 1 \end{bmatrix}$ の逆行列 $X$ を求める問題です。逆...

行列逆行列行列式余因子行列
2025/6/14