次の関数の極値を求めます。 (1) $y = x - 3\sqrt{x}$ (2) $y = |x^2 - 2x| + 3$ (3) $y = x^2 \log x$ (4) $y = xe^{-x}$

解析学極値微分関数の増減対数関数絶対値関数指数関数
2025/6/14

1. 問題の内容

次の関数の極値を求めます。
(1) y=x3xy = x - 3\sqrt{x}
(2) y=x22x+3y = |x^2 - 2x| + 3
(3) y=x2logxy = x^2 \log x
(4) y=xexy = xe^{-x}

2. 解き方の手順

(1) y=x3xy = x - 3\sqrt{x}
定義域は x0x \ge 0です。
y=132xy' = 1 - \frac{3}{2\sqrt{x}}
y=0y' = 0となるのは、32x=1\frac{3}{2\sqrt{x}} = 1、つまりx=32\sqrt{x} = \frac{3}{2}、したがってx=94x = \frac{9}{4}のときです。
x>0x>0におけるyy'の符号を調べます。
0<x<940 < x < \frac{9}{4}のとき、y<0y' < 0
x>94x > \frac{9}{4}のとき、y>0y' > 0
したがって、x=94x = \frac{9}{4}で極小値をとり、極小値は94394=94332=94184=94\frac{9}{4} - 3\sqrt{\frac{9}{4}} = \frac{9}{4} - 3\cdot\frac{3}{2} = \frac{9}{4} - \frac{18}{4} = -\frac{9}{4}です。
(2) y=x22x+3y = |x^2 - 2x| + 3
x22x=x(x2)x^2 - 2x = x(x-2)なので、x=0,2x=0, 2x22x=0x^2-2x=0となります。
(i) x<0x < 0またはx>2x > 2のとき、y=x22x+3y = x^2 - 2x + 3
y=2x2y' = 2x - 2
y=0y' = 0となるのは、x=1x = 1ですが、これはこの範囲にありません。
(ii) 0x20 \le x \le 2のとき、y=x2+2x+3y = -x^2 + 2x + 3
y=2x+2y' = -2x + 2
y=0y' = 0となるのは、x=1x = 1です。
x=0x=0のとき、y=3y=3
x=1x=1のとき、y=1+2+3=4y = -1+2+3 = 4
x=2x=2のとき、y=3y=3
y=0y' = 0となるx=1x=1において、y>0y''>0またはy<0y''<0を調べます。
x<0x < 0またはx>2x > 2のとき、y=2y'' = 2なので下に凸です。
0x20 \le x \le 2のとき、y=2y'' = -2なので上に凸です。
x=0x=0x=2x=2において、y=3y=3となり、x=1x=1においてy=4y=4となります。よって、x=1x=1で極大値4をとります。また、x=0x=0x=2x=2で極小値3をとります。
(3) y=x2logxy = x^2 \log x
定義域はx>0x > 0です。
y=2xlogx+x21x=2xlogx+x=x(2logx+1)y' = 2x \log x + x^2 \cdot \frac{1}{x} = 2x \log x + x = x(2 \log x + 1)
y=0y' = 0となるのは、2logx+1=02 \log x + 1 = 0、つまりlogx=12\log x = -\frac{1}{2}、したがってx=e1/2=1ex = e^{-1/2} = \frac{1}{\sqrt{e}}のときです。
x>0x>0におけるyy'の符号を調べます。
0<x<1e0 < x < \frac{1}{\sqrt{e}}のとき、y<0y' < 0
x>1ex > \frac{1}{\sqrt{e}}のとき、y>0y' > 0
したがって、x=1ex = \frac{1}{\sqrt{e}}で極小値をとり、極小値は(1e)2log(1e)=1e(12)=12e(\frac{1}{\sqrt{e}})^2 \log (\frac{1}{\sqrt{e}}) = \frac{1}{e} \cdot (-\frac{1}{2}) = -\frac{1}{2e}です。
(4) y=xexy = xe^{-x}
y=ex+x(ex)=exxex=ex(1x)y' = e^{-x} + x(-e^{-x}) = e^{-x} - xe^{-x} = e^{-x}(1 - x)
y=0y' = 0となるのは、1x=01 - x = 0、つまりx=1x = 1のときです。
yy'の符号を調べます。
x<1x < 1のとき、y>0y' > 0
x>1x > 1のとき、y<0y' < 0
したがって、x=1x = 1で極大値をとり、極大値は1e1=1e1 \cdot e^{-1} = \frac{1}{e}です。

3. 最終的な答え

(1) x=94x = \frac{9}{4}で極小値94-\frac{9}{4}
(2) x=1x=1で極大値4, x=0,2x=0, 2で極小値3
(3) x=1ex = \frac{1}{\sqrt{e}}で極小値12e-\frac{1}{2e}
(4) x=1x = 1で極大値1e\frac{1}{e}

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