関数 $y = -x^2 + 2ax$ (ただし $0 \le x \le 1$)の最大値を $M(a)$ とします。 (1) $M(a)$ を求めなさい。 (2) $b = M(a)$ のグラフを描きなさい。

代数学二次関数最大値場合分けグラフ
2025/6/15

1. 問題の内容

関数 y=x2+2axy = -x^2 + 2ax (ただし 0x10 \le x \le 1)の最大値を M(a)M(a) とします。
(1) M(a)M(a) を求めなさい。
(2) b=M(a)b = M(a) のグラフを描きなさい。

2. 解き方の手順

(1) 関数 y=x2+2axy = -x^2 + 2ax を平方完成します。
y=(x22ax)=(x22ax+a2a2)=(xa)2+a2y = -(x^2 - 2ax) = -(x^2 - 2ax + a^2 - a^2) = -(x-a)^2 + a^2
よって、この関数は頂点が (a,a2)(a, a^2) の上に凸な放物線です。
定義域 0x10 \le x \le 1 における最大値を考えるために、軸 x=ax = a の位置によって場合分けを行います。
(i) a<0a < 0 のとき、定義域内で xx が増加すると yy は減少するので、x=0x = 0 で最大値をとります。
M(a)=(0)2+2a(0)=0M(a) = -(0)^2 + 2a(0) = 0
(ii) 0a10 \le a \le 1 のとき、頂点が定義域内にあるので、x=ax = a で最大値をとります。
M(a)=a2M(a) = a^2
(iii) a>1a > 1 のとき、定義域内で xx が増加すると yy は減少するので、x=1x = 1 で最大値をとります。
M(a)=(1)2+2a(1)=2a1M(a) = -(1)^2 + 2a(1) = 2a - 1
したがって、M(a)M(a) は次のように表されます。
$M(a) = \begin{cases}
0 & (a < 0) \\
a^2 & (0 \le a \le 1) \\
2a - 1 & (a > 1)
\end{cases}$
(2) b=M(a)b = M(a) のグラフを描きます。
(i) a<0a < 0 のとき、b=0b = 0 なので、これは aa 軸上の a<0a < 0 の部分になります。
(ii) 0a10 \le a \le 1 のとき、b=a2b = a^2 なので、これは放物線 b=a2b = a^20a10 \le a \le 1 の部分になります。
(iii) a>1a > 1 のとき、b=2a1b = 2a - 1 なので、これは直線 b=2a1b = 2a - 1a>1a > 1 の部分になります。

3. 最終的な答え

(1) $M(a) = \begin{cases}
0 & (a < 0) \\
a^2 & (0 \le a \le 1) \\
2a - 1 & (a > 1)
\end{cases}$
(2) グラフは、
- a<0a < 0b=0b = 0 の直線、
- 0a10 \le a \le 1b=a2b = a^2 の放物線、
- a>1a > 1b=2a1b = 2a - 1 の直線
をつなげたものになります。

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