点 (4, 2) から円 $x^2 + y^2 = 10$ に引いた2つの接線の接点を A, B とする。 (1) 2点 A, B の座標を求めよ。 (2) 直線 AB の方程式を求めよ。

幾何学接線座標方程式
2025/6/15

1. 問題の内容

点 (4, 2) から円 x2+y2=10x^2 + y^2 = 10 に引いた2つの接線の接点を A, B とする。
(1) 2点 A, B の座標を求めよ。
(2) 直線 AB の方程式を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
点 (4, 2) を通る直線 y=m(x4)+2y=m(x-4)+2 を円 x2+y2=10x^2+y^2=10 に代入し、接線の傾きを求める。
x2+(m(x4)+2)2=10x^2+(m(x-4)+2)^2=10
x2+(mx4m+2)2=10x^2+(mx-4m+2)^2=10
x2+m2x28m2x+16m2+4mx16m+4=10x^2+m^2x^2-8m^2x+16m^2+4mx-16m+4=10
(1+m2)x2+(8m2+4m)x+16m216m6=0(1+m^2)x^2+(-8m^2+4m)x+16m^2-16m-6=0
判別式 D=0D=0 より
D=(8m2+4m)24(1+m2)(16m216m6)D=(-8m^2+4m)^2-4(1+m^2)(16m^2-16m-6)
=64m464m3+16m24(16m216m6+16m416m36m2)=64m^4-64m^3+16m^2-4(16m^2-16m-6+16m^4-16m^3-6m^2)
=64m464m3+16m264m4+64m3+24m2+64m+24=64m^4-64m^3+16m^2-64m^4+64m^3+24m^2+64m+24
=40m2+64m+24=0=-40m^2+64m+24=0
5m28m3=05m^2-8m-3=0
(5m+3)(m1)=0(5m+3)(m-1)=0
m=1,35m=1, -\frac{3}{5}
よって接線の方程式は
y=x2y=x-2y=35(x4)+2y=-\frac{3}{5}(x-4)+2
y=x2y=x-2x2+y2=10x^2+y^2=10 に代入すると x2+(x2)2=10x^2+(x-2)^2=10
x2+x24x+4=10x^2+x^2-4x+4=10
2x24x6=02x^2-4x-6=0
x22x3=0x^2-2x-3=0
(x3)(x+1)=0(x-3)(x+1)=0
x=3,1x=3,-1
x=3x=3 のとき y=1y=1
x=1x=-1 のとき y=3y=-3
y=35(x4)+2y=-\frac{3}{5}(x-4)+2x2+y2=10x^2+y^2=10 に代入すると y=35x+225y=-\frac{3}{5}x+\frac{22}{5}
x2+(35x+225)2=10x^2+(-\frac{3}{5}x+\frac{22}{5})^2=10
x2+925x213225x+48425=10x^2+\frac{9}{25}x^2-\frac{132}{25}x+\frac{484}{25}=10
25x2+9x2132x+484=25025x^2+9x^2-132x+484=250
34x2132x+234=034x^2-132x+234=0
17x266x+117=017x^2-66x+117=0
(x3)(17x39)=0(x-3)(17x-39)=0
x=3,3917x=3, \frac{39}{17}
x=3x=3のときy=35(34)+2=1351y=-\frac{3}{5}(3-4)+2 = \frac{13}{5} \neq 1
17x266x+117=017x^2-66x+117=0x=3x=3が解になるのはおかしい。
y=35(x4)+2=35x+225y=-\frac{3}{5}(x-4)+2 = -\frac{3}{5}x+\frac{22}{5}
x2+y2=x2+(35x+225)2=x2+925x213225x+48425=10x^2+y^2=x^2+(-\frac{3}{5}x+\frac{22}{5})^2 = x^2+\frac{9}{25}x^2-\frac{132}{25}x+\frac{484}{25}=10
34x2132x+484250=0    34x2132x+234=034x^2-132x+484-250=0 \implies 34x^2-132x+234=0
17x266x+117=017x^2-66x+117=0
(17x39)(x3)=0(17x-39)(x-3)=0
x=3,3917x=3, \frac{39}{17}
x=3917,y=35(39174)+2=35(396817)+2=352917+2=87+17085=25785x=\frac{39}{17}, y = -\frac{3}{5}(\frac{39}{17}-4)+2=-\frac{3}{5}(\frac{39-68}{17})+2 = \frac{3}{5}\frac{29}{17}+2 = \frac{87+170}{85}=\frac{257}{85}
よって, (3,1) and (-1,-3) が接点である。
しかし、画像の回答では (3, -1) と (1, 3) となっている。
画像の手順を追う。
点 (4, 2) を通る直線を y=kx+ly=kx+l とすると、点 (4, 2) を通るので 2=4k+l2=4k+l, つまり l=24kl=2-4k.
y=kx+24ky=kx+2-4k. これを x2+y2=10x^2+y^2=10 に代入すると
x2+(kx+24k)2=10x^2+(kx+2-4k)^2=10
x2+k2x2+416k+16k2+4kx8k2x8kx=10x^2+k^2x^2+4-16k+16k^2+4kx-8k^2x-8kx=10
(1+k2)x2+(4k8k28k)x+16k216k6=0(1+k^2)x^2+(4k-8k^2-8k)x+16k^2-16k-6=0
(1+k2)x2+(4k8k2)x+16k216k6=0(1+k^2)x^2+(-4k-8k^2)x+16k^2-16k-6=0
D=(4k8k2)24(1+k2)(16k216k6)D=(-4k-8k^2)^2-4(1+k^2)(16k^2-16k-6)
=16k2+64k3+64k44(16k216k6+16k416k36k2)=16k^2+64k^3+64k^4-4(16k^2-16k-6+16k^4-16k^3-6k^2)
=16k2+64k3+64k464k2+64k+2464k4+64k3+24k2=0=16k^2+64k^3+64k^4-64k^2+64k+24-64k^4+64k^3+24k^2=0
128k324k2+64k+24=0128k^3-24k^2+64k+24=0
16k33k2+8k+3=016k^3-3k^2+8k+3=0
画像にあるように中心(0,0)と接線ax+by+c=0ax+by+c=0 の距離が半径に等しいことから
4x+2y42+22=10\frac{|4x+2y|}{\sqrt{4^2+2^2}} = \sqrt{10}
円上の点(a, b)と(4, 2)を結ぶ直線が円の接線と直交するので
2b4a=ab    (2b)b=a(4a)\frac{2-b}{4-a}=-\frac{a}{b} \implies (2-b)b=-a(4-a)
2bb2=4a+a2    a2+b2=4a+2b    10=4a+2b2b-b^2=-4a+a^2 \implies a^2+b^2=4a+2b \implies 10=4a+2b
2a+b=5    b=52a2a+b=5 \implies b=5-2ax2+y2=10x^2+y^2=10 に代入
x2+(52x)2=10x^2+(5-2x)^2=10
x2+2520x+4x2=10x^2+25-20x+4x^2=10
5x220x+15=05x^2-20x+15=0
x24x+3=0x^2-4x+3=0
(x3)(x1)=0    x=1,3(x-3)(x-1)=0 \implies x=1, 3
x=1x=1のときy=52x=52=3y=5-2x=5-2=3
x=3x=3のときy=52x=56=1y=5-2x=5-6=-1
よって (1,3), (3, -1).
(2)
2点 (1, 3), (3, -1) を通る直線の方程式は
y3x1=1331=2\frac{y-3}{x-1}=\frac{-1-3}{3-1}=-2
y3=2(x1)y-3=-2(x-1)
y3=2x+2y-3=-2x+2
y=2x+5y=-2x+5
2x+y=52x+y=5

3. 最終的な答え

(1) A(1, 3), B(3, -1)
(2) 2x + y = 5

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