関数 $f(\theta) = a\sin(b\theta + c) + d$ について、初期状態で $a=b=1, c=d=0$ 、つまり $y = \sin \theta$ のグラフが表示されている。 $a, b, c, d$ のうち、いずれか1つの値だけを変化させたとき、以下の変化が起こりうるのは、$a, b, c, d$ のどの値を変化させたときか、それぞれ全て答える問題です。ただし、$a$ と $b$ は0の値をとらないものとします。 (1) 関数 $f(\theta)$ の周期が変わった。 (2) 関数 $f(\theta)$ の最大値と最小値が変わった。 (3) 関数 $f(\theta)$ が奇関数から偶関数に変わった。

解析学三角関数グラフ振幅周期奇関数偶関数関数の性質
2025/6/15

1. 問題の内容

関数 f(θ)=asin(bθ+c)+df(\theta) = a\sin(b\theta + c) + d について、初期状態で a=b=1,c=d=0a=b=1, c=d=0 、つまり y=sinθy = \sin \theta のグラフが表示されている。 a,b,c,da, b, c, d のうち、いずれか1つの値だけを変化させたとき、以下の変化が起こりうるのは、a,b,c,da, b, c, d のどの値を変化させたときか、それぞれ全て答える問題です。ただし、aabb は0の値をとらないものとします。
(1) 関数 f(θ)f(\theta) の周期が変わった。
(2) 関数 f(θ)f(\theta) の最大値と最小値が変わった。
(3) 関数 f(θ)f(\theta) が奇関数から偶関数に変わった。

2. 解き方の手順

(1) 周期の変化について:
f(θ)=asin(bθ+c)+df(\theta) = a\sin(b\theta + c) + d の周期は 2πb\frac{2\pi}{|b|} で与えられます。初期状態では b=1b=1 なので、周期は 2π2\pi です。周期を変えるためには、bb の値を変化させる必要があります。a,c,da, c, d は周期に影響を与えません。
(2) 最大値と最小値の変化について:
f(θ)f(\theta) の最大値は a+da + d であり、最小値は a+d-a + d です。初期状態では a=1,d=0a=1, d=0 なので、最大値は1、最小値は-1です。最大値と最小値を変えるためには、aa または dd の値を変化させる必要があります。 b,cb, c は最大値と最小値に影響を与えません。
(3) 奇関数から偶関数への変化について:
f(θ)=asin(bθ+c)+df(\theta) = a\sin(b\theta + c) + d が奇関数であるためには、f(θ)=f(θ)f(-\theta) = -f(\theta) が成り立つ必要があります。初期状態では f(θ)=sinθf(\theta) = \sin \theta であり、これは奇関数です。
dd の値を変化させた場合、 f(θ)=sinθ+df(\theta) = \sin \theta + d となり、d0d \neq 0 ならば奇関数でも偶関数でもありません。
cc の値を変化させた場合、f(θ)=sin(θ+c)f(\theta) = \sin(\theta + c) となります。ccnπn\pinn は整数)の形でないとき、奇関数でも偶関数でもありません。例えば、c=π2c=\frac{\pi}{2} のとき f(θ)=sin(θ+π2)=cosθf(\theta) = \sin(\theta + \frac{\pi}{2}) = \cos \theta となり、偶関数になります。
aa または bb の値を変化させた場合、sin\sin の平行移動または振幅の変化であるため、奇関数または偶関数のいずれかの性質を持つ可能性があります。
したがって、cc または dd の値を変化させると、奇関数から偶関数への変化が起こりえます。

3. 最終的な答え

(1) 周期が変わった:bb
(2) 最大値と最小値が変わった:a,da, d
(3) 奇関数から偶関数に変わった:c,dc, d

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