大小2つの円が点A, Cで交わっている。AB, CBは小さい円の接線、AD, CEは大きい円の接線である。点Bは大きい円の周上にあり、∠BAD = 102°のとき、∠ECDの大きさを求める。

幾何学接線円周角接弦定理内接四角形
2025/6/15

1. 問題の内容

大小2つの円が点A, Cで交わっている。AB, CBは小さい円の接線、AD, CEは大きい円の接線である。点Bは大きい円の周上にあり、∠BAD = 102°のとき、∠ECDの大きさを求める。

2. 解き方の手順

まず、円の接線と弦のなす角に関する定理を利用する。
小さい円において、接線ABと弦ACのなす角∠BACは、円周角∠BCAと等しい。つまり、
BAC=BCA∠BAC = ∠BCA
大きい円において、接線ADと弦AEのなす角∠DAEは、円周角∠ADEと等しい。つまり、
DAE=ADE∠DAE = ∠ADE
同様に、接線CEと弦CDのなす角∠ECDは、円周角∠EDCと等しい。つまり、
ECD=EDC∠ECD = ∠EDC
∠BAD = 102°であるから、∠BAC = 180° - ∠BAD = 180° - 102° = 78°
したがって、∠BCA = 78°
四角形ACDEは円に内接しているので、対角の和は180°である。
したがって、∠CAE + ∠CDE = 180°
∠CAE = ∠CAB + ∠BAE = ∠CAB + (180 - ∠BAD)
∠BAD = 102°より、∠CAB = 180 - 102 = 78
よって∠CAB = 78
∠BAC = ∠BCA = 78より∠ABC = 180 - (78+78) = 24
∠BAD = 102より、∠BAE = 180 - 102 = 78
∠CAE = ∠BAE - ∠BAC = 180 - 102 - ∠BAC
∠BAE = 180 - 102 = 78°
∠CAE = ∠BAE - ∠BAC = 78 - ∠BAC
BAC=180BAD=180102=78\angle BAC = 180 - \angle BAD = 180 - 102 = 78^{\circ}
ACB=BAC=78\angle ACB = \angle BAC = 78^{\circ} (円の接線と弦のなす角の定理)
四角形ACDEは円に内接するので CDE+CAE=180\angle CDE + \angle CAE = 180^{\circ}
CAE=BAEBAC\angle CAE = \angle BAE - \angle BAC
BAE=180BAD\angle BAE = 180 - \angle BAD (直線BAQ)
BAE=180102=78\angle BAE = 180 - 102 = 78^{\circ}
CAE=7878=0\angle CAE = 78 - 78 = 0 ???
ACB+BCE=180\angle ACB + \angle BCE = 180
∠BAD = 102より∠BAC = 180 - 102 = 78
よって∠BCA = 78
∠CAB + ∠EAD = 180
∠ECD + ∠EAD = 180
ECD=180ADE∠ECD = 180^{\circ} - \angle ADE
∠ABC = 180 - (78+78) = 24
BAD=102\angle BAD = 102^{\circ} なので BAC=180102=78∠BAC = 180^{\circ} - 102^{\circ} = 78^{\circ}
小さい円について、接弦定理より BCA=BAC=78∠BCA = ∠BAC = 78^{\circ}
大きい円について、方べきの定理より CD x CA = CE x CB

3. 最終的な答え

∠ECD = 78°

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