(1) ユークリッドの互除法を用いて、8633と6052の最大公約数を求める。
8633=1×6052+2581 6052=2×2581+890 2581=2×890+801 890=1×801+89 801=9×89+0 したがって、8633と6052の最大公約数は89である。
(2) 方程式 8633x+6052y=1068 の整数解を求める。 まず、8633x+6052y=89 の整数解をユークリッドの互除法を逆にたどって求める。 89=890−1×801 801=2581−2×890 89=890−1×(2581−2×890)=3×890−1×2581 890=6052−2×2581 89=3×(6052−2×2581)−1×2581=3×6052−7×2581 2581=8633−1×6052 89=3×6052−7×(8633−1×6052)=10×6052−7×8633 したがって、8633×(−7)+6052×10=89 次に、8633x+6052y=1068 の整数解を求める。 1068=89×12 であるから、8633x+6052y=89×12 8633×(−7)+6052×10=89 の両辺を12倍すると、 8633×(−7×12)+6052×(10×12)=89×12=1068 8633×(−84)+6052×120=1068 したがって、x=−84, y=120 は 8633x+6052y=1068 の一つの解である。 8633(−84)+6052(120)=1068 8633x+6052y=1068 辺々引くと
8633(x+84)+6052(y−120)=0 8633(x+84)=−6052(y−120) 8633(x+84)=−6052(y−120) −6052x+84=8633y−120 ここで、8633と6052の最大公約数は89なので
898633=97 896052=68 8633(x+84)=−6052(y−120) より、 97(x+84)=−68(y−120) 97と68は互いに素なので、x+84=68k, y−120=−97k (kは整数) と書ける。 したがって、x=68k−84, y=−97k+120