1周720mのサイクリングコースを、よしき君は徒歩で、ひで君は自転車で回る。まず、よしき君が出発し、3分後にひで君が同じ場所から同じ方向へ出発する。よしき君の速さは毎分60m、ひで君の速さは毎分150mである。 (1) よしき君が出発してからの時間を$x$分とし、よしき君とひで君の進んだ距離の差を$y$mとする。よしき君が出発してから、初めてひで君に追い抜かれるまでの$x$と$y$の関係をグラフで表す。 (2) よしき君がひで君に2回目に追い抜かれるのは、よしき君が出発してから何分後か求める。

代数学文章問題一次関数距離速度グラフ
2025/6/15

1. 問題の内容

1周720mのサイクリングコースを、よしき君は徒歩で、ひで君は自転車で回る。まず、よしき君が出発し、3分後にひで君が同じ場所から同じ方向へ出発する。よしき君の速さは毎分60m、ひで君の速さは毎分150mである。
(1) よしき君が出発してからの時間をxx分とし、よしき君とひで君の進んだ距離の差をyymとする。よしき君が出発してから、初めてひで君に追い抜かれるまでのxxyyの関係をグラフで表す。
(2) よしき君がひで君に2回目に追い抜かれるのは、よしき君が出発してから何分後か求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、よしき君が出発してから3分後までは、ひで君はまだ出発していないので、差はよしき君の進んだ距離そのものである。よって、y=60xy = 60x (0 ≦ xx ≦ 3)。
x=3x = 3 のとき、y=60×3=180y = 60 \times 3 = 180
3分後から、ひで君が出発するので、ひで君が出発してからの時間 tt を使うと、x=t+3x = t + 3
このときのyyは、y=60x150t=60(t+3)150t=18090ty = 60x - 150t = 60(t+3) - 150t = 180 - 90t (x3x \ge 3)。
よしき君に初めて追い抜かれるのは、y=0y = 0となるときなので、18090t=0180 - 90t = 0より、t=2t = 2
よって、x=t+3=2+3=5x = t + 3 = 2 + 3 = 5
xx が3から5までのyyは、y=18090(x3)=18090x+270=45090xy = 180 - 90(x - 3) = 180 - 90x + 270 = 450 - 90x
x=5x = 5のときy=0y = 0
グラフは、0x30 \leqq x \leqq 3 では y=60xy=60x の直線、3x53 \leqq x \leqq 5 では y=45090xy = 450 - 90x の直線となる。
(2)
よしき君がひで君に追い抜かれるのは、2人の距離の差が0mになるときである。
よしき君が出発してからxx分後の、よしき君の進んだ距離は 60x60x m。
ひで君は3分後に出発するので、ひで君が進んだ距離は、150(x3)150(x-3) m (x3x \ge 3)。
2回目に追い抜かれるのは、コースを1周以上して追い抜く場合なので、
60x150(x3)=720n60x - 150(x-3) = 720nを満たす自然数nnを探す。
60x150x+450=720n60x - 150x + 450 = 720n
90x=720n450-90x = 720n - 450
90x=450720n90x = 450 - 720n
x=58nx = 5 - 8n
xx は正なので、58n>05 - 8n > 0より、n<5/8n < 5/8nnは自然数なので、nnは存在しない。
よしき君とひで君は同じコースを回っているので、60x150(x3)=720n60x - 150(x-3) = 720nの解は存在しない。
しかし、2回目に追い抜かれる状況を考え直すと、
150(x3)60x=720150(x-3) - 60x = 720という状況もありえる。
つまり、ひで君が1周差をつけてよしき君を追い越す場合。
150x45060x=720150x - 450 - 60x = 720
90x=117090x = 1170
x=13x = 13
2回目に追い越されるのは、よしき君が出発してから13分後である。

3. 最終的な答え

(1) グラフは省略。0x30 \leqq x \leqq 3 では y=60xy=60x の直線、3x53 \leqq x \leqq 5 では y=45090xy = 450 - 90x の直線。
(2) 13分後

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