(1) 放物線 $y = \frac{1}{2}x^2 - 2x + 2$ と $x$軸, $y$軸で囲まれた図形の面積 $S$ を求める。 (2) 放物線 $C: y = 2x^2 - 3x$ の接線のうち、傾きが5である接線を $l$ とする。放物線 $C$ と接線 $l$ の接点の $x$ 座標、接線 $l$ の方程式、および放物線 $C$ と接線 $l$, $y$軸で囲まれた図形の面積 $S$ を求める。

解析学積分放物線面積微分接線
2025/6/15

1. 問題の内容

(1) 放物線 y=12x22x+2y = \frac{1}{2}x^2 - 2x + 2xx軸, yy軸で囲まれた図形の面積 SS を求める。
(2) 放物線 C:y=2x23xC: y = 2x^2 - 3x の接線のうち、傾きが5である接線を ll とする。放物線 CC と接線 ll の接点の xx 座標、接線 ll の方程式、および放物線 CC と接線 ll, yy軸で囲まれた図形の面積 SS を求める。

2. 解き方の手順

(1)
放物線 y=12x22x+2y = \frac{1}{2}x^2 - 2x + 2xx 軸との交点を求める。
12x22x+2=0\frac{1}{2}x^2 - 2x + 2 = 0 を解くと
x24x+4=0x^2 - 4x + 4 = 0
(x2)2=0(x - 2)^2 = 0
x=2x = 2
よって、放物線は xx 軸と x=2x = 2 で接する。
yy 軸との交点は、x=0x = 0 のとき y=2y = 2 である。
xx 軸, yy 軸と放物線で囲まれた面積 SS は、02(12x22x+2)dx\int_0^2 (\frac{1}{2}x^2 - 2x + 2) dx で与えられる。
S=02(12x22x+2)dx=[16x3x2+2x]02=16(23)22+2(2)0=864+4=43S = \int_0^2 (\frac{1}{2}x^2 - 2x + 2) dx = [\frac{1}{6}x^3 - x^2 + 2x]_0^2 = \frac{1}{6}(2^3) - 2^2 + 2(2) - 0 = \frac{8}{6} - 4 + 4 = \frac{4}{3}
(2)
y=2x23xy = 2x^2 - 3x の微分は y=4x3y' = 4x - 3 である。
傾きが5である接線を求めるには、4x3=54x - 3 = 5 を解く。
4x=84x = 8
x=2x = 2
よって、接点の xx 座標は2である。
x=2x = 2 のとき、y=2(22)3(2)=86=2y = 2(2^2) - 3(2) = 8 - 6 = 2
接点の座標は (2,2)(2, 2) である。
接線 ll の方程式は、y2=5(x2)y - 2 = 5(x - 2) より、y=5x10+2=5x8y = 5x - 10 + 2 = 5x - 8
放物線 C:y=2x23xC: y = 2x^2 - 3x と接線 l:y=5x8l: y = 5x - 8 の交点の xx 座標は x=2x = 2 のみである。
放物線 CC と接線 llyy 軸で囲まれた面積は、02(5x8(2x23x))dx\int_0^2 (5x - 8 - (2x^2 - 3x)) dx で与えられる。
02(5x8(2x23x))dx=02(2x2+8x8)dx=[23x3+4x28x]02=23(23)+4(22)8(2)0=163+1616=163\int_0^2 (5x - 8 - (2x^2 - 3x)) dx = \int_0^2 (-2x^2 + 8x - 8) dx = [-\frac{2}{3}x^3 + 4x^2 - 8x]_0^2 = -\frac{2}{3}(2^3) + 4(2^2) - 8(2) - 0 = -\frac{16}{3} + 16 - 16 = -\frac{16}{3}
面積なので絶対値を取る。 S=163S = \frac{16}{3}

3. 最終的な答え

(1) S=43S = \frac{4}{3}
(2) 接点の xx 座標: 2
接線 ll の方程式: y=5x8y = 5x - 8
面積 S=163S = \frac{16}{3}

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