問題は以下の通りです。 2次関数 $y=ax^2$ のグラフが点A(4, 2)を通る。y軸上に点BをAB = OB (Oは原点)となるように取る。 (1) 点Bのy座標を求めよ。 (2) 角OBAの二等分線の式を求めよ。 (3) $y=ax^2$ 上に点Cを取り、ひし形OCADを作る。点Cのx座標をtとするとき、tが満たすべき2次方程式を求めよ。また、tの値を求めよ。

幾何学二次関数図形座標ひし形二等辺三角形角の二等分線
2025/3/28

1. 問題の内容

問題は以下の通りです。
2次関数 y=ax2y=ax^2 のグラフが点A(4, 2)を通る。y軸上に点BをAB = OB (Oは原点)となるように取る。
(1) 点Bのy座標を求めよ。
(2) 角OBAの二等分線の式を求めよ。
(3) y=ax2y=ax^2 上に点Cを取り、ひし形OCADを作る。点Cのx座標をtとするとき、tが満たすべき2次方程式を求めよ。また、tの値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点A(4, 2)が y=ax2y = ax^2 上にあるので、代入すると 2=a42=16a2 = a * 4^2 = 16a。よって a=18a = \frac{1}{8}
したがって、y=18x2y = \frac{1}{8}x^2
点Bの座標を(0, b)とする。AB = OBより、AB2=OB2AB^2 = OB^2である。
AB2=(40)2+(2b)2=16+44b+b2=b24b+20AB^2 = (4-0)^2 + (2-b)^2 = 16 + 4 - 4b + b^2 = b^2 - 4b + 20
OB2=(00)2+(b0)2=b2OB^2 = (0-0)^2 + (b-0)^2 = b^2
したがって、b24b+20=b2b^2 - 4b + 20 = b^2
4b=20-4b = -20
b=5b = 5
よって、点Bのy座標は5。
(2) B(0, 5)なので、OBの傾きは定義できない。
A(4, 2)なので、直線OAの傾きは 2040=12\frac{2-0}{4-0} = \frac{1}{2}
AB = OB = 5。三角形OBAは二等辺三角形。
角OBAの二等分線を求める。点Bからx軸に垂線を下ろし、その交点をHとする。H(0,0)
OBA=OAB\angle OBA = \angle OAB である二等辺三角形なので、OBA\angle OBAの二等分線は線分OAの中点を通る。線分OAの中点の座標は(4+02,2+02)=(2,1) (\frac{4+0}{2}, \frac{2+0}{2}) = (2,1)
求める直線を y=mx+5y = mx + 5 とする。(0,5)を通るので。
(2, 1)を通るので 1=2m+51 = 2m + 5
2m=42m = -4
m=2m = -2
よって、OBA\angle OBAの二等分線の式は y=2x+5y = -2x + 5
(3) 点Cの座標は (t,18t2)(t, \frac{1}{8}t^2)
ひし形OCADなので、OC = AD = OA = CD。
OC = ADより、OC // AD
OC2=t2+(18t2)2=t2+164t4OC^2 = t^2 + (\frac{1}{8}t^2)^2 = t^2 + \frac{1}{64}t^4
OA2=42+22=16+4=20OA^2 = 4^2 + 2^2 = 16 + 4 = 20
OC = OAなので、t2+164t4=20t^2 + \frac{1}{64}t^4 = 20
164t4+t220=0\frac{1}{64}t^4 + t^2 - 20 = 0
t4+64t21280=0t^4 + 64t^2 - 1280 = 0
t2=xt^2 = xと置くと、x2+64x1280=0x^2 + 64x - 1280 = 0
x=64±6424(1280)2=64±4096+51202=64±92162=64±962x = \frac{-64 \pm \sqrt{64^2 - 4(-1280)}}{2} = \frac{-64 \pm \sqrt{4096 + 5120}}{2} = \frac{-64 \pm \sqrt{9216}}{2} = \frac{-64 \pm 96}{2}
x=64+962=322=16x = \frac{-64 + 96}{2} = \frac{32}{2} = 16 or x=64962=1602=80x = \frac{-64 - 96}{2} = \frac{-160}{2} = -80
t2=16t^2 = 16 or t2=80t^2 = -80
t=±4t = \pm 4t2=80t^2=-80 は実数解を持たない)
点Cは第一象限にあるので、t = 4は適さない。ただしAとCは異なる点なので。なので、点Cは第二象限にある必要があるのでt<0。
ひし形OCADより、OC+OA=OD\vec{OC} + \vec{OA} = \vec{OD} である。OA=(4,2)\vec{OA} = (4,2)OC=(t,18t2)\vec{OC}=(t, \frac{1}{8}t^2)。点Dの座標は(4+t,2+18t2)(4+t, 2 + \frac{1}{8}t^2)
AC // ODより、AC=kOD\vec{AC} = k \vec{OD} となる。
AC=(t4,18t22)\vec{AC} = (t - 4, \frac{1}{8}t^2 - 2)
AC=ODAC = OD
AC2=(t4)2+(18t22)2=(4+t)2+(2+18t2)2=OD2AC^2 = (t-4)^2 + (\frac{1}{8}t^2 - 2)^2 = (4+t)^2 + (2 + \frac{1}{8}t^2)^2 = OD^2
t28t+16+164t412t2+4=16+8t+t2+4+12t2+164t4t^2 - 8t + 16 + \frac{1}{64}t^4 - \frac{1}{2}t^2 + 4 = 16 + 8t + t^2 + 4 + \frac{1}{2}t^2 + \frac{1}{64}t^4
8t12t2+20=8t+12t2+20-8t - \frac{1}{2}t^2 + 20 = 8t + \frac{1}{2}t^2 + 20
16tt2=0-16t - t^2 = 0
t(t+16)=0t(t + 16) = 0
t=0t = 0 または t=16t = -16
t=0t = 0 は点Oと一致するので適さない。
t=16t = -16

3. 最終的な答え

(1) 5
(2) y=2x+5y = -2x + 5
(3) t4+64t21280=0t^4 + 64t^2 - 1280 = 0, t=16t = -16

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