(1) t=4⋅3x+3−x について、相加平均・相乗平均の関係を用いる。 4⋅3x>0, 3−x>0 より、 t = 4 \cdot 3^x + 3^{-x} \geq 2 \sqrt{4 \cdot 3^x \cdot 3^{-x}} = 2 \sqrt{4} = 4
等号成立は 4⋅3x=3−x のとき。 4⋅3x=3x1 より、(3x)2=41 3x=21 となるので、x=log321=−log32 よって、t の最小値は 4 で、そのとき x=−log32 である。 (2) f(x) を t で表す。 f(x)=16⋅9x−4⋅3x+2−3−x+2+9−x=16⋅(3x)2−36⋅3x−9⋅3−x+(3−x)2 t=4⋅3x+3−x より、t2=(4⋅3x+3−x)2=16⋅(3x)2+8⋅3x⋅3−x+(3−x)2=16⋅9x+8+9−x 16⋅9x+9−x=t2−8 f(x)=(t2−8)−36⋅3x−9⋅3−x=t2−8−9(4⋅3x+3−x)=t2−8−9t よって、f(x)=t2−9t−8 (3) f(x)=k の解の個数を考える。 t2−9t−8=k より、t2−9t−(8+k)=0 t=29±81+4(8+k)=29±113+4k t の最小値は 4 であるから、t≥4 t が1つの値を取るとき、3x は2つの値を取りうる。 t が2つの値を取るとき、3x は4つの値を取りうる。 f(x)=k が異なる3つの実数解を持つためには、t に関する二次方程式が、t>4 と t=4 の解を持つ必要がある。 t=4 を代入すると、16−36−8=k より、k=−28 t=29±113+4k に k=−28 を代入すると、 t=29±113−112=29±1=5,4 t=4 のとき、x=−log32 t=5 のとき、4⋅3x+3−x=5 4⋅(3x)2−5⋅3x+1=0 (4⋅3x−1)(3x−1)=0 3x=41 または 3x=1 x=log341=−log34 または x=0 よって、k=−28 であり、3つの実数解は x=−log34,−log32,0 である。