2次関数 $y = -x^2 + 4x + a^2 + a$ について、$1 \le x \le 4$ の範囲で $y$ の値が常に正であるように、定数 $a$ の値の範囲を求めよ。

代数学二次関数2次不等式最大最小放物線
2025/6/15

1. 問題の内容

2次関数 y=x2+4x+a2+ay = -x^2 + 4x + a^2 + a について、1x41 \le x \le 4 の範囲で yy の値が常に正であるように、定数 aa の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成します。
y=x2+4x+a2+ay = -x^2 + 4x + a^2 + a
y=(x24x)+a2+ay = -(x^2 - 4x) + a^2 + a
y=(x24x+44)+a2+ay = -(x^2 - 4x + 4 - 4) + a^2 + a
y=(x2)2+4+a2+ay = -(x - 2)^2 + 4 + a^2 + a
したがって、この2次関数の頂点は (2,a2+a+4)(2, a^2 + a + 4) であり、上に凸な放物線です。
1x41 \le x \le 4 の範囲で y>0y > 0 となる条件を考えます。
この範囲における yy の最小値を考える必要があります。
x=2x = 21x41 \le x \le 4 の範囲に含まれるので、この範囲における yy の最小値は、範囲の両端である x=1x = 1 または x=4x = 4 でとります。x=1x=1x=4x=4は軸から等しい距離にあるので、y(1)=y(4)y(1)=y(4)です。
y(1)=12+4(1)+a2+a=1+4+a2+a=a2+a+3y(1) = -1^2 + 4(1) + a^2 + a = -1 + 4 + a^2 + a = a^2 + a + 3
y(4)=42+4(4)+a2+a=16+16+a2+a=a2+ay(4) = -4^2 + 4(4) + a^2 + a = -16 + 16 + a^2 + a = a^2 + a
頂点のy座標は a2+a+4a^2+a+4 です。
区間 1x41 \le x \le 4 において、yy が常に正であるためには、x=1x=1 または x=4x=4 のときの yy の値が正であれば十分です。なぜなら、放物線は上に凸なので、区間の端で正であれば、その区間全体で正になるからです。
したがって、y(1)=a2+a+3>0y(1) = a^2 + a + 3 > 0 となればよいです。
a2+a+3>0a^2 + a + 3 > 0 を満たす aa の範囲を求めます。
判別式 D=124(1)(3)=112=11<0D = 1^2 - 4(1)(3) = 1 - 12 = -11 < 0 であり、a2a^2 の係数が正なので、この不等式はすべての実数 aa に対して成り立ちます。
次に、y(4)=a2+a>0y(4) = a^2+a >0 を解きます。
a2+a>0a^2 + a > 0
a(a+1)>0a(a + 1) > 0
したがって、a<1a < -1 または a>0a > 0 となります。

3. 最終的な答え

a<1a < -1 または a>0a > 0

「代数学」の関連問題

数列 $\{a_n\}$ が与えられており、その一般項を求める問題です。数列の初項は $a_1 = 6$ であり、漸化式は $a_{n+1} = 4a_n - 3$ で与えられています。

数列漸化式特性方程式等比数列
2025/6/15

次の2つの連立不等式を解く問題です。 (1) $ \begin{cases} 6x - 9 < 2x - 1 \\ 3x + 7 \le 4(2x + 3) \end{cases} $ (2) $ \...

連立不等式不等式一次不等式
2025/6/15

数列 $\{a_n\}$ が、$a_1 = 3$ および漸化式 $2a_{n+1} - 2a_n = 4n^2 + 2n - 1$ を満たすとき、一般項 $a_n$ を求める問題です。

数列漸化式一般項
2025/6/15

与えられた漸化式を解いて一般項 $a_n$ を求める問題です。 (1) $a_1 = 2$, $a_{n+1} - a_n + \frac{1}{2} = 0$ (2) $a_1 = -1$, $a_...

漸化式数列等差数列等比数列
2025/6/15

## 1. 問題の内容

数列漸化式等差数列等比数列
2025/6/15

与えられた4つの数列の和をそれぞれ計算します。 (1) $\sum_{k=1}^{n} (4k+3)$ (2) $\sum_{k=1}^{n} (3k^2 - 7k + 4)$ (3) $\sum_{...

数列シグマ和の公式
2025/6/15

与えられた対数方程式と不等式を解く問題です。具体的には、以下の3つの問題を解きます。 (1) $\log_3(x+2) + \log_3(x-1) = \log_3 4$ (2) $\log_{\fr...

対数対数方程式対数不等式真数条件二次方程式不等式
2025/6/15

放物線 $y = x^2 - 4x + 5$ をx軸方向に $a$, y軸方向に $b$ だけ平行移動したところ、$y = x^2 + 6x + 8$ となった。このとき、$a$, $b$ の値の組み...

放物線平行移動二次関数平方完成
2025/6/15

次の一次不等式を解きます。 $\frac{1}{2}x - 1 \le \frac{2}{7}x + \frac{1}{2}$

一次不等式不等式一次式
2025/6/15

与えられた一次不等式を解く問題です。今回は、 $\frac{1}{3}x + 1 < \frac{3}{4}x - \frac{1}{2}$ を解きます。

一次不等式不等式計算
2025/6/15