数直線上を動く点Pがあり、最初は原点にいる。さいころを投げて、2以下の目が出たら正の方向に1進み、3以上の目が出たら負の方向に2進む。 (1) さいころを3回投げたとき、点Pが原点にくる確率を求める。 (2) さいころを5回投げたとき、点Pの座標が-4または2になる確率を求める。
2025/6/15
1. 問題の内容
数直線上を動く点Pがあり、最初は原点にいる。さいころを投げて、2以下の目が出たら正の方向に1進み、3以上の目が出たら負の方向に2進む。
(1) さいころを3回投げたとき、点Pが原点にくる確率を求める。
(2) さいころを5回投げたとき、点Pの座標が-4または2になる確率を求める。
2. 解き方の手順
(1) さいころを3回投げて原点に戻る場合を考える。
正の方向に1進む確率(2以下の目が出る確率)は 、負の方向に2進む確率(3以上の目が出る確率)は である。
原点に戻るためには、正の方向に進む回数を 回、負の方向に進む回数を 回とすると、
かつ を満たす必要がある。
この連立方程式を解くと、、となる。
したがって、3回のうち2回正の方向に1進み、1回負の方向に2進む必要がある。
この場合の数は、通り。
それぞれの確率は、
よって、求める確率は、
(2) さいころを5回投げて点Pの座標が-4または2になる場合を考える。
正の方向に1進む回数を 回、負の方向に2進む回数を 回とする。
(i) 点Pの座標が-4のとき
かつ を満たす。
これを解くと 、となる。
5回のうち2回正の方向に1進み、3回負の方向に2進む必要がある。
この場合の数は、通り。
それぞれの確率は、
よって、確率は、
(ii) 点Pの座標が2のとき
かつ を満たす。
これを解くと 、となる。
5回のうち4回正の方向に1進み、1回負の方向に2進む必要がある。
この場合の数は、通り。
それぞれの確率は、
よって、確率は、
(i)と(ii)は排反なので、求める確率は、
3. 最終的な答え
(1)
(2)