健康食品AとBがあり、それぞれ72人中29人、43人が満足している。この時、満足度に有意差があるかどうかを検定する問題です。

確率論・統計学統計的仮説検定割合の差の検定Z検定有意差
2025/6/16

1. 問題の内容

健康食品AとBがあり、それぞれ72人中29人、43人が満足している。この時、満足度に有意差があるかどうかを検定する問題です。

2. 解き方の手順

2つの割合の差の検定を行います。
(1) 帰無仮説と対立仮説を設定します。
帰無仮説:健康食品AとBの満足度に差はない。
対立仮説:健康食品AとBの満足度に差がある。
(2) Z値を計算します。
まず、各群の標本比率を計算します。
pA=29720.403p_A = \frac{29}{72} \approx 0.403
pB=43720.597p_B = \frac{43}{72} \approx 0.597
次に、プールされた標本比率を計算します。
p=29+4372+72=72144=0.5p = \frac{29 + 43}{72 + 72} = \frac{72}{144} = 0.5
Z値を計算する式は以下の通りです。
Z=pApBp(1p)(1nA+1nB)Z = \frac{p_A - p_B}{\sqrt{p(1-p)(\frac{1}{n_A} + \frac{1}{n_B})}}
今回の場合は以下のようになります。
Z=0.4030.5970.5(10.5)(172+172)Z = \frac{0.403 - 0.597}{\sqrt{0.5(1-0.5)(\frac{1}{72} + \frac{1}{72})}}
Z=0.1940.25(272)Z = \frac{-0.194}{\sqrt{0.25(\frac{2}{72})}}
Z=0.1940.25×0.0278Z = \frac{-0.194}{\sqrt{0.25 \times 0.0278}}
Z=0.1940.00695Z = \frac{-0.194}{\sqrt{0.00695}}
Z=0.1940.08342.326Z = \frac{-0.194}{0.0834} \approx -2.326
(3) 有意水準を設定し、棄却域を決定します。
問題文から有意水準が明示されていないため、一般的な有意水準5%(両側検定)を使用します。
この場合、棄却域は Z>1.96|Z| > 1.96 となります。
また、問題文の選択肢を参考にすると、2.0を用いるようです。
(4) Z値を棄却域と比較し、仮説を判断します。
計算されたZ値は-2.326であり、Z=2.326|Z| = 2.326 です。
これは、Z>2.0|Z| > 2.0 を満たしているため、帰無仮説は棄却されます。
したがって、健康食品AとBの満足度には有意差があると言えます。

3. 最終的な答え

Z>2.0|Z| > 2.0 より有意差がある

「確率論・統計学」の関連問題

サイコロを1回投げたとき、5の目が出る確率を考える。この確率を約分できない分数で表したとき、分母の値を答える。

確率サイコロ分数
2025/6/16

袋の中に当たりくじが2枚、はずれくじが8枚入っている。友人が1本くじを引いたとき、はずれくじの引き方は何通りあるか。

確率組み合わせ
2025/6/16

社員100人のうち、営業担当が20人、開発担当が80人であるとき、この中から1人を選んだ際に営業担当である確率を求め、パーセントで答える問題です。

確率確率の計算割合
2025/6/16

袋の中に赤球1個と白球3個が入っている。AさんとBさんが順番に1個ずつ球を取り出す。取り出した球は戻さない。Aさんが先に赤球を取り出した後、Bさんの取り出す球が赤球かどうかについて、AさんとBさんの意...

確率条件付き確率球の取り出し
2025/6/16

赤球1個と白球3個が入った袋から、AさんとBさんがそれぞれ1個ずつ球を取り出す。取り出した球は袋に戻す。Aさんが先に球を取り出したところ、赤球が出た。それを見てBさんは、次に自分が取り出す球は赤球では...

確率独立事象事象
2025/6/16

2つのサイコロを同時に投げるとき、少なくとも1つのサイコロの目が3の倍数となる確率を求める問題です。

確率サイコロ確率の加法定理
2025/6/16

赤球2個と白球3個が入った袋から、同時に2個の球を取り出すとき、少なくとも1個が白球である確率を求めます。

確率組み合わせ余事象
2025/6/16

袋の中に赤球が2個、白球が3個入っている。この袋から同時に2個の球を取り出すとき、赤球と白球が1個ずつ出る確率を求めよ。

確率組み合わせ
2025/6/16

袋の中に赤玉が2個、白玉が3個入っています。この袋から同時に2個の玉を取り出すとき、取り出した2個とも赤玉である確率を求めなさい。

確率組み合わせ事象
2025/6/16

2つのサイコロを同時に投げたとき、出た目の積が5の倍数となる確率を求めよ。

確率サイコロ場合の数
2025/6/16