50人中8人が高齢者であるとき、30%が高齢者とするモデルに適合するかどうかを判断し、その判断のために必要なデータが足りているかを評価する問題です。ここでKはカイ二乗値と解釈します。

確率論・統計学統計的検定カイ二乗検定適合度検定確率統計
2025/6/16

1. 問題の内容

50人中8人が高齢者であるとき、30%が高齢者とするモデルに適合するかどうかを判断し、その判断のために必要なデータが足りているかを評価する問題です。ここでKはカイ二乗値と解釈します。

2. 解き方の手順

まず、与えられたデータに基づいて期待値を計算します。
* 50人のうち30%が高齢者である場合、期待される高齢者の人数は 50×0.30=1550 \times 0.30 = 15 人です。
* 実際に観察された高齢者の人数は8人です。
* カイ二乗検定を行い適合度を調べます。
カイ二乗値は以下の式で計算します。
χ2=(OiEi)2Ei\chi^2 = \sum \frac{(O_i - E_i)^2}{E_i}
ここで、OiO_i は観測値、EiE_i は期待値です。
高齢者の場合:
(815)215=49153.267\frac{(8 - 15)^2}{15} = \frac{49}{15} \approx 3.267
高齢者でない場合:
* 期待される高齢者でない人数は 5015=3550 - 15 = 35 人です。
* 実際に高齢者でない人数は 508=4250 - 8 = 42 人です。
(4235)235=4935=1.4\frac{(42 - 35)^2}{35} = \frac{49}{35} = 1.4
カイ二乗値の合計は、
χ2=3.267+1.4=4.667\chi^2 = 3.267 + 1.4 = 4.667
自由度は1(2つのカテゴリー - 1)です。
このカイ二乗値(4.667)を問題文の3.8と比較します。
K=χ2=4.667>3.8K=\chi^2=4.667 > 3.8
したがって、Kは3.8より大きいことがわかりました。
カイ二乗値が計算できているため、データ不足ではありません。

3. 最終的な答え

K>3.8より適合する

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