問題は以下の通りです。 (1) 大人6人と子供3人の合計9人が1列に並んで山登りをする。 - 先頭と最後尾が大人になる確率を求める。 - 子供3人が全員隣り合う確率を求める。 - 子供の前後が必ず大人になる確率を求める。 (2) 白球1個、赤球2個、青球3個、黒球4個の合計10個の球が入った袋から3個の球を同時に取り出す。 - 取り出した球の色がすべて異なる確率を求める。 - 取り出した球の色が2種類である確率を求める。 - 白球を取り出さず、青球を少なくとも1個取り出す確率を求める。

確率論・統計学確率順列組み合わせ余事象場合の数
2025/6/16

1. 問題の内容

問題は以下の通りです。
(1) 大人6人と子供3人の合計9人が1列に並んで山登りをする。
- 先頭と最後尾が大人になる確率を求める。
- 子供3人が全員隣り合う確率を求める。
- 子供の前後が必ず大人になる確率を求める。
(2) 白球1個、赤球2個、青球3個、黒球4個の合計10個の球が入った袋から3個の球を同時に取り出す。
- 取り出した球の色がすべて異なる確率を求める。
- 取り出した球の色が2種類である確率を求める。
- 白球を取り出さず、青球を少なくとも1個取り出す確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) 大人6人と子供3人の並び方に関する確率
* 先頭と最後尾が大人になる確率
* 全体の並び方は 9!9! 通り。
* 先頭と最後尾を大人にする方法は、先頭の選び方が6通り、最後尾の選び方が残り5通り。
* 残りの7人の並び方は 7!7! 通り。
* したがって、先頭と最後尾が大人になる並び方は 6×5×7!6 \times 5 \times 7! 通り。
* 確率は 6×5×7!9!=6×59×8=3072=512\frac{6 \times 5 \times 7!}{9!} = \frac{6 \times 5}{9 \times 8} = \frac{30}{72} = \frac{5}{12}
* 子供3人が全員隣り合う確率
* 子供3人を1つのグループと考えると、並び方は (大人6人 + 子供グループ1つ) で7!通り。
* 子供グループ内の並び方は3!通り。
* したがって、子供3人が隣り合う並び方は 7!×3!7! \times 3! 通り。
* 確率は 7!×3!9!=3!9×8=672=112\frac{7! \times 3!}{9!} = \frac{3!}{9 \times 8} = \frac{6}{72} = \frac{1}{12}
* 子供の前後が必ず大人になる確率
* まず、大人6人を並べる。6!6! 通り。
* 子供3人は、大人6人の間の7つの隙間から3つを選ぶ。7P3{}_7P_3 通り。
* 子供3人の並び方は3!通り。
* よって、子供の前後が必ず大人になる並び方は 6!×7P3=6!×(7×6×5)6! \times {}_7P_3 = 6! \times (7 \times 6 \times 5)
* 確率は 6!×(7×6×5)9!=7×6×59×8×7=210504=512\frac{6! \times (7 \times 6 \times 5)}{9!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{9 \times 8 \times 7} = \frac{210}{504} = \frac{5}{12}
(2) 球の取り出しに関する確率
* 取り出した球の色がすべて異なる確率
* 10個から3個を取り出す方法は 10C3=10×9×83×2×1=120{}_{10}C_3 = \frac{10 \times 9 \times 8}{3 \times 2 \times 1} = 120 通り。
* 色がすべて異なる取り出し方は、白1個、赤2個から1個、青3個から1個、黒4個から1個を選ぶので、
1×2×3×4=241 \times 2 \times 3 \times 4 = 24 通り。
* 確率は 24120=15\frac{24}{120} = \frac{1}{5}
* 取り出した球の色が2種類である確率
* 考えられる組み合わせは多いので、余事象を考える。
* 全事象は 10C3=120{}_{10}C_3 = 120
* 1種類になる場合はありえない。
* 3種類になる場合は 15\frac{1}{5}
* 2種類になる確率は 115=451 - \frac{1}{5} = \frac{4}{5}.
* 直接計算で求める場合:
* 2種類となる組み合わせを考える必要がある。例えば、白と赤だけ、赤と青だけ、など。それぞれの場合の数を計算し、合計する。
* 計算が複雑になるため、余事象から求めた方が簡単である。
* (省略)
* 余事象を利用する。
* 45\frac{4}{5}
* 白球は取り出さず、青球を少なくとも1個取り出す確率
* 白球を取り出さないので、赤2個、青3個、黒4個の合計9個から3個を取り出す。9C3=9×8×73×2×1=84{}_9C_3 = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 84 通り。
* 青球を1つも取り出さない(つまり赤と黒だけ取り出す)方法は、6C3=6×5×43×2×1=20{}_6C_3 = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20 通り。
* 青球を少なくとも1個取り出す方法は 8420=6484 - 20 = 64 通り。
* 確率は 6484=1621\frac{64}{84} = \frac{16}{21}

3. 最終的な答え

(1)
* 先頭と最後尾が大人になる確率: 512\frac{5}{12}
* 子供3人が全員隣り合う確率: 112\frac{1}{12}
* 子供の前後が必ず大人になる確率: 512\frac{5}{12}
(2)
* 取り出した球の色がすべて異なる確率: 15\frac{1}{5}
* 取り出した球の色が2種類である確率: 45\frac{4}{5}
* 白球は取り出さず、青球を少なくとも1個取り出す確率: 1621\frac{16}{21}

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