ある製品が不良品である確率は3%である。品質検査では、不良品なのに誤って不良品ではないと判定される確率が1%、不良品ではないのに誤って不良品と判定される確率が10%である。このとき、製品が品質検査で不良品と判定される確率と、不良品と判定された製品が実際には不良品ではない確率を求める。
2025/6/17
1. 問題の内容
ある製品が不良品である確率は3%である。品質検査では、不良品なのに誤って不良品ではないと判定される確率が1%、不良品ではないのに誤って不良品と判定される確率が10%である。このとき、製品が品質検査で不良品と判定される確率と、不良品と判定された製品が実際には不良品ではない確率を求める。
2. 解き方の手順
(1) 品質検査で不良品と判定される確率を求める。
不良品である確率を 、不良品でない確率を とする。
品質検査で不良品と判定される事象を 、不良品と判定されない事象を とする。
不良品なのに誤って不良品ではないと判定される確率は であるので、不良品が正しく不良品と判定される確率は である。
不良品ではないのに誤って不良品と判定される確率は である。
求めるのは、製品が品質検査で不良品と判定される確率 である。これは、不良品が不良品と判定される確率と、不良品でないものが不良品と判定される確率の和で求められる。
したがって、製品が品質検査で不良品と判定される確率は0.1267である。
(2) 不良品と判定された製品が実際には不良品ではない確率を求める。
不良品と判定された製品が実際には不良品ではない確率、すなわち、 を求める。ベイズの定理を用いると、
したがって、不良品と判定された製品が実際には不良品ではない確率は約0.7656である。
3. 最終的な答え
製品が品質検査で不良品と判定される確率は 0.1267 である。
不良品と判定された製品が実際には不良品ではない確率は約 0.7656 である。