(1) 大人6人と子供3人の合計9人が1列に並ぶときの確率に関する問題です。 * 先頭と最後尾が大人になる確率を求めます。 * 子供3人が全員隣り合う確率を求めます。 * 子供の前後が必ず大人になる確率を求めます。 (2) 袋の中に、白球1個、赤球2個、青球3個、黒球4個の合計10個の球が入っています。この中から3個の球を同時に取り出すときの確率に関する問題です。 * 取り出した球の色がすべて異なる確率を求めます。 * 取り出した球の色が2種類である確率を求めます。 * 白球は取り出さず、青球を少なくとも1個取り出す確率を求めます。

確率論・統計学確率順列組み合わせ事象
2025/6/17

1. 問題の内容

(1) 大人6人と子供3人の合計9人が1列に並ぶときの確率に関する問題です。
* 先頭と最後尾が大人になる確率を求めます。
* 子供3人が全員隣り合う確率を求めます。
* 子供の前後が必ず大人になる確率を求めます。
(2) 袋の中に、白球1個、赤球2個、青球3個、黒球4個の合計10個の球が入っています。この中から3個の球を同時に取り出すときの確率に関する問題です。
* 取り出した球の色がすべて異なる確率を求めます。
* 取り出した球の色が2種類である確率を求めます。
* 白球は取り出さず、青球を少なくとも1個取り出す確率を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
全体の場合の数は9人の並び方なので、9!です。
* 先頭と最後尾が大人になる確率
* 先頭の選び方は6通り。
* 最後尾の選び方は残りの大人5通り。
* 残りの7人の並び方は7!通り。
* よって、求める確率は 6×5×7!9!=6×59×8=3072=512\frac{6 \times 5 \times 7!}{9!} = \frac{6 \times 5}{9 \times 8} = \frac{30}{72} = \frac{5}{12}
* 子供3人が全員隣り合う確率
* 子供3人を1つのグループとみなすと、大人6人と合わせて7つのグループの並び方は7!通り。
* 子供3人の並び方は3!通り。
* よって、求める確率は 7!×3!9!=3×2×19×8=672=112\frac{7! \times 3!}{9!} = \frac{3 \times 2 \times 1}{9 \times 8} = \frac{6}{72} = \frac{1}{12}
* 子供の前後が必ず大人になる確率
子供3人の並び方を考え、その前後に大人がいれば良い。
まず、大人と子供が交互に並ぶことはできない。
子供3人が隣り合う場合から考える。子供3人のグループの前後に大人を配置する方法はいくつかある。
計算が複雑になるので、別の考え方をする。
9人の並びで、子供3人の並び順を決める。
子供の並び方は3!通り。残りの6人は6!通り。
子供の前後に大人がいないといけないので、子供の前後には大人を配置する必要がある。
まず、子供の並び方を固定する。
3人の子供をまとめて1つのグループとして考えます。大人を○、子供のグループを●で表すと、並び方は
○●○●○●○、のような形になります。
子供のグループの前後には必ず大人がいるため、条件を満たしています。
大人の並び方は6!通り、子供の並び方は3!通りなので、並び方の総数は 6! * 3! = 720 * 6 = 4320
全体の並び方は9!通りなので、確率は 4320 / 362880 = 1 / 84
正しくは、子供3人の並び順を決める。6人の大人のうち4人を選び、子供3人の両端に配置する方法を考える必要がある。
(2)
全体の場合の数は 10C3=10×9×83×2×1=10×3×4=120{}_{10}C_3 = \frac{10 \times 9 \times 8}{3 \times 2 \times 1} = 10 \times 3 \times 4 = 120通り
* 取り出した球の色がすべて異なる確率
* 白、赤、青の場合: 1×2×3=61 \times 2 \times 3 = 6
* 白、赤、黒の場合: 1×2×4=81 \times 2 \times 4 = 8
* 白、青、黒の場合: 1×3×4=121 \times 3 \times 4 = 12
* 赤、青、黒の場合: 2×3×4=242 \times 3 \times 4 = 24
* よって、求める確率は 6+8+12+24120=50120=512\frac{6+8+12+24}{120} = \frac{50}{120} = \frac{5}{12}
* 取り出した球の色が2種類である確率
すべての色の組み合わせから、1種類と3種類の場合を除いたもの。
1種類の組み合わせはないので、3種類でない場合を計算すればよい。
10C3(1×2×3+1×2×4+1×3×4+2×3×4){}_{10}C_3 - (1 \times 2 \times 3 + 1 \times 2 \times 4 + 1 \times 3 \times 4 + 2 \times 3 \times 4)
色の選び方としては、
白と赤: 1C1×2C2=1{}_1C_1 \times {}_2C_2 = 1
白と青: 1C1×3C2=3{}_1C_1 \times {}_3C_2 = 3
白と黒: 1C1×4C2=6{}_1C_1 \times {}_4C_2 = 6
赤と青: 2C1×3C2+2C2×3C1=6+3=9{}_2C_1 \times {}_3C_2 + {}_2C_2 \times {}_3C_1 = 6 + 3 = 9
赤と黒: 2C1×4C2+2C2×4C1=12+4=16{}_2C_1 \times {}_4C_2 + {}_2C_2 \times {}_4C_1 = 12 + 4 = 16
青と黒: 3C1×4C2+3C2×4C1=18+12=30{}_3C_1 \times {}_4C_2 + {}_3C_2 \times {}_4C_1 = 18 + 12 = 30
合計: 1+3+6+9+16+30=651 + 3 + 6 + 9 + 16 + 30 = 65
よって、確率は65/120 = 13/24
* 白球は取り出さず、青球を少なくとも1個取り出す確率
白球を取り出さないので、赤、青、黒から3個選ぶ。
全体は、9個から3個を選ぶので、9C3=9×8×73×2×1=3×4×7=84{}_9C_3 = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 3 \times 4 \times 7 = 84通り。
青球を少なくとも1個取り出すのは、青球を取り出さない場合を全体から引けばよい。
青球を取り出さないのは、赤と黒から3個選ぶので、6C3=6×5×43×2×1=20{}_6C_3 = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20通り。
よって、青球を少なくとも1個取り出すのは、 8420=6484 - 20 = 64通り。
したがって、確率は 6484=1621\frac{64}{84} = \frac{16}{21}

3. 最終的な答え

(1)
* 先頭と最後尾が大人になる確率は512\frac{5}{12}
* 子供3人が全員隣り合う確率は112\frac{1}{12}
* 子供の前後が必ず大人になる確率は (計算できませんでした)
(2)
* 取り出した球の色がすべて異なる確率は512\frac{5}{12}
* 取り出した球の色が2種類である確率は1324\frac{13}{24}
* 白球は取り出さず、青球を少なくとも1個取り出す確率は1621\frac{16}{21}

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