5人の生徒に対して行われた2種類のテストAとBの結果が表に示されています。 (1) テストAとテストBの平均点をそれぞれ求めます。 (2) テストAとテストBの標準偏差をそれぞれ求め、小数第1位まで四捨五入します。 (3) テストAとテストBの相関係数を求め、標準偏差の値は(2)で求めた値を使い、小数第1位まで四捨五入します。

確率論・統計学平均標準偏差相関係数統計
2025/6/17

1. 問題の内容

5人の生徒に対して行われた2種類のテストAとBの結果が表に示されています。
(1) テストAとテストBの平均点をそれぞれ求めます。
(2) テストAとテストBの標準偏差をそれぞれ求め、小数第1位まで四捨五入します。
(3) テストAとテストBの相関係数を求め、標準偏差の値は(2)で求めた値を使い、小数第1位まで四捨五入します。

2. 解き方の手順

(1) 平均値の計算
テストAの平均: (6+4+3+7+5)/5=25/5=5 (6+4+3+7+5)/5 = 25/5 = 5
テストBの平均: (8+3+4+6+9)/5=30/5=6 (8+3+4+6+9)/5 = 30/5 = 6
(2) 標準偏差の計算
テストAの標準偏差:
まず、各データと平均値との差の二乗を計算します。
(65)2=1 (6-5)^2 = 1
(45)2=1 (4-5)^2 = 1
(35)2=4 (3-5)^2 = 4
(75)2=4 (7-5)^2 = 4
(55)2=0 (5-5)^2 = 0
これらの合計は 1+1+4+4+0=10 1 + 1 + 4 + 4 + 0 = 10 です。
分散は 10/5=2 10/5 = 2 です。
標準偏差は分散の平方根なので、 21.414 \sqrt{2} \approx 1.414 です。小数第1位まで四捨五入すると1.4です。
テストBの標準偏差:
まず、各データと平均値との差の二乗を計算します。
(86)2=4 (8-6)^2 = 4
(36)2=9 (3-6)^2 = 9
(46)2=4 (4-6)^2 = 4
(66)2=0 (6-6)^2 = 0
(96)2=9 (9-6)^2 = 9
これらの合計は 4+9+4+0+9=26 4 + 9 + 4 + 0 + 9 = 26 です。
分散は 26/5=5.2 26/5 = 5.2 です。
標準偏差は分散の平方根なので、 5.22.280 \sqrt{5.2} \approx 2.280 です。小数第1位まで四捨五入すると2.3です。
(3) 相関係数の計算
相関係数の公式は次の通りです。
r=i=1n(xixˉ)(yiyˉ)(n1)sxsy r = \frac{\sum_{i=1}^{n}(x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y})}{(n-1)s_x s_y}
ここで、xix_i はテストAの各生徒の点数、yiy_i はテストBの各生徒の点数、xˉ\bar{x} はテストAの平均、yˉ\bar{y} はテストBの平均、sxs_x はテストAの標準偏差、sys_y はテストBの標準偏差です。
まず、(xixˉ)(yiyˉ) (x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y}) を計算します。
(65)(86)=12=2 (6-5)(8-6) = 1 * 2 = 2
(45)(36)=13=3 (4-5)(3-6) = -1 * -3 = 3
(35)(46)=22=4 (3-5)(4-6) = -2 * -2 = 4
(75)(66)=20=0 (7-5)(6-6) = 2 * 0 = 0
(55)(96)=03=0 (5-5)(9-6) = 0 * 3 = 0
これらの合計は 2+3+4+0+0=9 2 + 3 + 4 + 0 + 0 = 9 です。
相関係数は 941.42.3=912.880.6987 \frac{9}{4 * 1.4 * 2.3} = \frac{9}{12.88} \approx 0.6987 です。小数第1位まで四捨五入すると0.7です。

3. 最終的な答え

(1) テストAの平均: 5
テストBの平均: 6
(2) テストAの標準偏差: 1.4
テストBの標準偏差: 2.3
(3) 相関係数: 0.7

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