(1) Aのゲームについて考える
5枚の硬貨を投げたとき、表が出る枚数をXとする。Xは0, 1, 2, 3, 4, 5のいずれかの値を取りうる。
Xがkとなる確率をP(X=k)とすると、これは二項分布に従う。
P(X=k)=(k5)(1/2)k(1/2)5−k=(k5)(1/2)5=32(k5) したがって、表の出る枚数が0, 1, 2, 3, 4, 5となる確率はそれぞれ、
P(X=0)=32(05)=321 P(X=1)=32(15)=325 P(X=2)=32(25)=3210 P(X=3)=32(35)=3210 P(X=4)=32(45)=325 P(X=5)=32(55)=321 Aのゲームの期待値E(A)は、
E(A)=100×(0×321+1×325+2×3210+3×3210+4×325+5×321) =100×(320+5+20+30+20+5) =100×3280=100×25=250 (2) Bのゲームについて考える
サイコロを投げたとき、3以上の目が出る確率は64=32、2以下の目が出る確率は62=31。 Bのゲームの期待値E(B)は、
E(B)=100×(3×61+4×61+5×61−1×61−2×61) =100×63+4+5−1−2 =100×69=100×23=150 (3) AとBの期待値を比較する
E(A)=250, E(B)=150より、E(A)>E(B)であるため、Aのゲームの方が有利である。