座標平面上の格子点上を動く点Pについて、以下の問いに答える問題です。 (a) 最初、点Pは原点Oにあります。 (b) ある時刻に点Pが格子点$(m, n)$にあるとき、その1秒後の点Pの位置は、隣接する格子点$(m+1, n)$, $(m, n+1)$, $(m-1, n)$, $(m, n-1)$のいずれかであり、これらの点に移動する確率はそれぞれ$\frac{1}{4}$です。 (1) 点Pが最初から6秒後に直線$y=x$上にある確率を求めます。 (2) 点Pが最初から6秒後に原点Oにある確率を求めます。

確率論・統計学確率格子点移動場合の数組み合わせ
2025/6/19

1. 問題の内容

座標平面上の格子点上を動く点Pについて、以下の問いに答える問題です。
(a) 最初、点Pは原点Oにあります。
(b) ある時刻に点Pが格子点(m,n)(m, n)にあるとき、その1秒後の点Pの位置は、隣接する格子点(m+1,n)(m+1, n), (m,n+1)(m, n+1), (m1,n)(m-1, n), (m,n1)(m, n-1)のいずれかであり、これらの点に移動する確率はそれぞれ14\frac{1}{4}です。
(1) 点Pが最初から6秒後に直線y=xy=x上にある確率を求めます。
(2) 点Pが最初から6秒後に原点Oにある確率を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 6秒後にy=xy=x上にあるということは、xx座標とyy座標が等しいということです。6回の移動でx=y=kx=y=kになるには、右にaa回、上にbb回、左にcc回、下にdd回移動するとすると、
a+b+c+d=6a+b+c+d = 6
ac=ka-c = k
bd=kb-d = k
a+b+c+d=6a+b+c+d=6 から c=ak,d=bkc=a-k, d=b-k.
a+b+ak+bk=6a+b+a-k+b-k = 6, 2a+2b2k=62a+2b-2k = 6, a+bk=3a+b-k=3.
a+b=k+3a+b=k+3. 0a6,0b6,ak0,bk00 \le a \le 6, 0 \le b \le 6, a-k \ge 0, b-k \ge 0.
aka \ge k, bkb \ge k, k+3kk+3 \ge k.
k=0,1,2,3k=0,1,2,3.
$k=0: a+b=3, a \ge 0, b \ge

0. (a,b) = (0,3), (1,2), (2,1), (3,0)$.

$k=1: a+b=4, a \ge 1, b \ge

1. (a,b) = (1,3), (2,2), (3,1)$.

$k=2: a+b=5, a \ge 2, b \ge

2. (a,b) = (2,3), (3,2)$.

$k=3: a+b=6, a \ge 3, b \ge

3. (a,b) = (3,3)$.

それぞれの場合について、移動のパターン数を求め、確率を計算します。
確率=146×\frac{1}{4^6} \times (場合の数)
k=0:146(6!0!3!3!0!+6!1!2!2!1!+6!2!1!1!2!+6!3!0!0!3!)=146(20+180+180+20)=40046=4004096k=0: \frac{1}{4^6} (\frac{6!}{0!3!3!0!} + \frac{6!}{1!2!2!1!} + \frac{6!}{2!1!1!2!} + \frac{6!}{3!0!0!3!}) = \frac{1}{4^6} (20+180+180+20) = \frac{400}{4^6} = \frac{400}{4096}
k=1:146(6!1!3!2!0!+6!2!2!1!1!+6!3!1!0!2!)=146(60+180+60)=30046=3004096k=1: \frac{1}{4^6} (\frac{6!}{1!3!2!0!} + \frac{6!}{2!2!1!1!} + \frac{6!}{3!1!0!2!}) = \frac{1}{4^6} (60+180+60) = \frac{300}{4^6} = \frac{300}{4096}
k=2:146(6!2!3!1!0!+6!3!2!0!1!)=146(60+60)=12046=1204096k=2: \frac{1}{4^6} (\frac{6!}{2!3!1!0!} + \frac{6!}{3!2!0!1!}) = \frac{1}{4^6} (60+60) = \frac{120}{4^6} = \frac{120}{4096}
k=3:146(6!3!3!0!0!)=146(20)=204096k=3: \frac{1}{4^6} (\frac{6!}{3!3!0!0!}) = \frac{1}{4^6} (20) = \frac{20}{4096}
合計=400+2×300+2×120+2×204096=400+600+240+404096=12804096=516\frac{400+2\times300+2\times120+2\times20}{4096} = \frac{400+600+240+40}{4096} = \frac{1280}{4096} = \frac{5}{16}
(2) 原点に戻るには、a=ca=cかつb=db=dが必要です。a+b+c+d=6a+b+c+d=6より、2a+2b=62a+2b=6, a+b=3a+b=3.
(a,b) = (0,3), (1,2), (2,1), (3,0).
146(6!0!3!0!3!+6!1!2!1!2!+6!2!1!2!1!+6!3!0!3!0!)=146(20+180+180+20)=4004096=25256\frac{1}{4^6}(\frac{6!}{0!3!0!3!}+\frac{6!}{1!2!1!2!}+\frac{6!}{2!1!2!1!}+\frac{6!}{3!0!3!0!}) = \frac{1}{4^6}(20+180+180+20) = \frac{400}{4096} = \frac{25}{256}

3. 最終的な答え

(1) 点Pが、最初から6秒後に直線y=x上にある確率は516\frac{5}{16}です。
(2) 点Pが、最初から6秒後に原点Oにある確率は25256\frac{25}{256}です。

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