与えられた行列の逆行列を基本変形によって求める問題です。ここでは、(1)の行列について逆行列を求めます。行列は $A = \begin{pmatrix} 1 & 5 \\ -2 & 4 \end{pmatrix}$ です。

代数学線形代数行列逆行列行基本変形
2025/6/19

1. 問題の内容

与えられた行列の逆行列を基本変形によって求める問題です。ここでは、(1)の行列について逆行列を求めます。行列は A=(1524)A = \begin{pmatrix} 1 & 5 \\ -2 & 4 \end{pmatrix} です。

2. 解き方の手順

逆行列を求めるために、与えられた行列に単位行列を並べた拡大行列を作り、行基本変形を用いて左側の行列を単位行列に変形します。変形後の右側の行列が、元の行列の逆行列となります。
ステップ1: 拡大行列を作成する。
(15102401) \begin{pmatrix} 1 & 5 & | & 1 & 0 \\ -2 & 4 & | & 0 & 1 \end{pmatrix}
ステップ2: 2行目に、1行目の2倍を加える(R2R2+2R1R_2 \rightarrow R_2 + 2R_1)。
(151001421) \begin{pmatrix} 1 & 5 & | & 1 & 0 \\ 0 & 14 & | & 2 & 1 \end{pmatrix}
ステップ3: 2行目を14で割る(R2114R2R_2 \rightarrow \frac{1}{14}R_2)。
(15100117114) \begin{pmatrix} 1 & 5 & | & 1 & 0 \\ 0 & 1 & | & \frac{1}{7} & \frac{1}{14} \end{pmatrix}
ステップ4: 1行目から2行目の5倍を引く(R1R15R2R_1 \rightarrow R_1 - 5R_2)。
(1015705140117114) \begin{pmatrix} 1 & 0 & | & 1 - \frac{5}{7} & 0 - \frac{5}{14} \\ 0 & 1 & | & \frac{1}{7} & \frac{1}{14} \end{pmatrix}
ステップ5: 1行目を計算する。
(10275140117114) \begin{pmatrix} 1 & 0 & | & \frac{2}{7} & -\frac{5}{14} \\ 0 & 1 & | & \frac{1}{7} & \frac{1}{14} \end{pmatrix}
したがって、逆行列は
A1=(2751417114) A^{-1} = \begin{pmatrix} \frac{2}{7} & -\frac{5}{14} \\ \frac{1}{7} & \frac{1}{14} \end{pmatrix}

3. 最終的な答え

与えられた行列 AA の逆行列は、
A1=(2751417114) A^{-1} = \begin{pmatrix} \frac{2}{7} & -\frac{5}{14} \\ \frac{1}{7} & \frac{1}{14} \end{pmatrix}
または
A1=114(4521) A^{-1} = \frac{1}{14}\begin{pmatrix} 4 & -5 \\ 2 & 1 \end{pmatrix}

「代数学」の関連問題

次の2次方程式が重解を持つように、実数の定数 $k$ , $m$ の値を定め、そのときの重解を求める。 (1) $x^2 + 2(k+2)x + 9k = 0$ (2) $m(x-1)(x-2) = ...

二次方程式判別式重解方程式の解
2025/6/19

問題は2つの部分から構成されています。 (1) 不等式 $a^2(-x+6a) + x(x-5) \geq 6a(x-5)$ を解く問題です。(ただし、(1)の問題は解く必要はありません) (2) 2...

二次不等式因数分解整数解不等式
2025/6/19

$\Sigma$記号を使わずに、与えられた数列の和を、各項を書き並べて表現する問題です。 (1) $\sum_{k=1}^{10} 3k$ (2) $\sum_{k=2}^{5} 2^{k+1}$ (...

数列シグマ記号級数
2025/6/19

$x = -\frac{1}{3}$、 $y = 2$ のとき、式 $2(3x - y) + 3(x + 2y)$ の値を求める問題です。

式の計算代入一次式
2025/6/19

$x = \frac{1}{3}$, $y = 2$ のとき、$2(3x - y) + 3(x + 2y)$ の式の値を求めます。

式の計算代入展開同類項
2025/6/19

$\sin \theta + \cos \theta = \frac{1}{\sqrt{5}}$ のとき、$\sin \theta \cos \theta$, $\tan \theta + \frac...

三角関数三角関数の相互関係加法定理
2025/6/19

与えられた分数の割り算を計算する問題です。式は次の通りです。 $\frac{x - 3y}{4} \div \frac{x - 5y}{6}$

分数代数計算割り算約分分配法則
2025/6/19

与えられた分数の割り算を計算します。 $\frac{x-3y}{4} \div \frac{x-5y}{6}$

分数代数計算式の計算約分
2025/6/19

与えられた式 $18ab^2 \div (-3b) \div 2a$ を計算して、最も簡単な形で表してください。

式の計算代数式割り算
2025/6/19

2次関数 $f(x) = x^2 - 2ax + a + 6$ が与えられている。 (1) $a = 7$ のとき、$f(x) < 0$ を満たす $x$ の値の範囲を求める。 (2) $y = f(...

二次関数二次不等式判別式グラフ
2025/6/19