問題は2つの部分から構成されています。 (1) 不等式 $a^2(-x+6a) + x(x-5) \geq 6a(x-5)$ を解く問題です。(ただし、(1)の問題は解く必要はありません) (2) 2次不等式 $6x^2 - (16a+7)x + (2a+1)(5a+2) < 0$ を満たす整数 $x$ が10個となるような正の整数 $a$ の値を求める問題です。

代数学二次不等式因数分解整数解不等式
2025/6/19

1. 問題の内容

問題は2つの部分から構成されています。
(1) 不等式 a2(x+6a)+x(x5)6a(x5)a^2(-x+6a) + x(x-5) \geq 6a(x-5) を解く問題です。(ただし、(1)の問題は解く必要はありません)
(2) 2次不等式 6x2(16a+7)x+(2a+1)(5a+2)<06x^2 - (16a+7)x + (2a+1)(5a+2) < 0 を満たす整数 xx が10個となるような正の整数 aa の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

(2)について解いていきます。
まず、2次不等式を解きます。
6x2(16a+7)x+(2a+1)(5a+2)<06x^2 - (16a+7)x + (2a+1)(5a+2) < 0 を因数分解します。
6x2(16a+7)x+(2a+1)(5a+2)=(2x(5a+2))(3x(2a+1))6x^2 - (16a+7)x + (2a+1)(5a+2) = (2x - (5a+2))(3x - (2a+1))
したがって、不等式は
(2x(5a+2))(3x(2a+1))<0(2x - (5a+2))(3x - (2a+1)) < 0
となります。
この不等式を解くために、まず 2x(5a+2)=02x - (5a+2) = 03x(2a+1)=03x - (2a+1) = 0 となる xx を求めます。
x=5a+22x = \frac{5a+2}{2}x=2a+13x = \frac{2a+1}{3} です。
aa は正の整数なので、5a+22>2a+13 \frac{5a+2}{2} > \frac{2a+1}{3} が成り立ちます。
なぜなら、
3(5a+2)2(2a+1)=15a+64a2=11a+4>03(5a+2) - 2(2a+1) = 15a+6 - 4a - 2 = 11a+4 > 0
だからです。
したがって、不等式の解は
2a+13<x<5a+22\frac{2a+1}{3} < x < \frac{5a+2}{2}
となります。
この範囲に含まれる整数 xx が10個になるような正の整数 aa を求めます。
5a+222a+13\frac{5a+2}{2} - \frac{2a+1}{3} は整数とは限りません。したがって、不等式を満たす整数の個数を直接計算するのは難しいです。
xx が整数である個数が10個であることから、
5a+222a+13\frac{5a+2}{2} - \frac{2a+1}{3} はほぼ10に近い値をとるはずです。
より正確には、 9<5a+222a+13109 < \frac{5a+2}{2} - \frac{2a+1}{3} \leq 10 でなければなりません。
5a+222a+13=15a+64a26=11a+46\frac{5a+2}{2} - \frac{2a+1}{3} = \frac{15a+6-4a-2}{6} = \frac{11a+4}{6}
よって、9<11a+46109 < \frac{11a+4}{6} \leq 10
54<11a+46054 < 11a+4 \leq 60
50<11a5650 < 11a \leq 56
5011<a5611\frac{50}{11} < a \leq \frac{56}{11}
4.54...<a5.09...4.54... < a \leq 5.09...
これを満たす整数 aaa=5a=5 のみです。
a=5a=5 のとき、2a+13=113=3.66...\frac{2a+1}{3} = \frac{11}{3} = 3.66...
5a+22=272=13.5\frac{5a+2}{2} = \frac{27}{2} = 13.5
したがって、3.66...<x<13.53.66... < x < 13.5 を満たす整数 xx は、4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13 の10個です。

3. 最終的な答え

a=5a = 5

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