直線 $l: (k+1)x - y - 3k - 6 = 0$ と連立不等式 $x^2 + y^2 \le 4$, $y \le x$ で表される領域 $D$ が与えられています。 (1) 直線 $l$ が $k$ の値によらず常に通る定点の座標を求めます。 (2) 領域 $D$ を図示します。 (3) 直線 $l$ と領域 $D$ が共有点を持つときの $k$ の値の範囲を求めます。
2025/6/19
1. 問題の内容
直線 と連立不等式 , で表される領域 が与えられています。
(1) 直線 が の値によらず常に通る定点の座標を求めます。
(2) 領域 を図示します。
(3) 直線 と領域 が共有点を持つときの の値の範囲を求めます。
2. 解き方の手順
(1) 直線 の式を について整理します。
を変形すると、
この式が任意の について成り立つためには、
かつ である必要があります。
より です。
に を代入すると、
したがって、直線 は常に点 を通ります。
(2) 領域 は、 (円 の内部) と (直線 の下側) の両方を満たす領域です。円の中心は原点 で、半径は です。
(3) 直線 を変形すると、
は点 を通るので、この点と領域 が共有点を持つかどうかを考える。
領域 の境界である円 と直線 の交点を求めます。
なので、交点は と です。
直線 が点 を通る場合、
直線 が点 を通る場合、
の傾きは なので、 つまりの場合、直線 は となり、領域 と共有点を持たない。
直線が円の中心を通るときを考える。
円 上の点 と直線 の距離が0となるkの範囲を考える。
領域 D の条件から,かつを満たすことに注意する。
最終的に、 となります。
3. 最終的な答え
(1)
(2) 図示は省略 (半径2の円 と の共通部分)
(3)