問題文には3つの命題とその真偽を判断するよう指示があります。 (4) $n$ は3の倍数 $\implies$ $n$ は9の倍数 (5) $m+n$ は偶数 $\implies$ $m, n$ の少なくとも一方は偶数 (6) 積 $mn$ は奇数 $\implies$ $m, n$ はともに奇数

論理学命題真偽論理倍数偶数奇数
2025/6/19

1. 問題の内容

問題文には3つの命題とその真偽を判断するよう指示があります。
(4) nn は3の倍数     \implies nn は9の倍数
(5) m+nm+n は偶数     \implies m,nm, n の少なくとも一方は偶数
(6) 積 mnmn は奇数     \implies m,nm, n はともに奇数

2. 解き方の手順

(4) nn は3の倍数     \implies nn は9の倍数
3の倍数であっても9の倍数でない例(例えば n=6n=6)があるので、この命題は偽です。
(5) m+nm+n は偶数     \implies m,nm, n の少なくとも一方は偶数
mmnn が共に奇数の場合、m+nm+n は偶数になります。したがって、この命題は真です。
または、
m+nm+n が偶数であるとき、m+n=2km+n = 2k (kk は整数)と表せます。
mmnn がともに奇数だと仮定すると、m=2a+1m = 2a+1, n=2b+1n=2b+1 (a,ba, b は整数) と表せます。
このとき、m+n=(2a+1)+(2b+1)=2a+2b+2=2(a+b+1)m+n = (2a+1)+(2b+1) = 2a+2b+2 = 2(a+b+1)となり、偶数になります。
mmが奇数、nnが偶数だとすると、m=2a+1m = 2a+1, n=2bn = 2bとなり、
m+n=2a+1+2b=2(a+b)+1m+n = 2a+1+2b = 2(a+b)+1となり、奇数になります。
mmが偶数、nnが奇数だとすると、m=2am = 2a, n=2b+1n = 2b+1となり、
m+n=2a+2b+1=2(a+b)+1m+n = 2a+2b+1 = 2(a+b)+1となり、奇数になります。
mmnn がともに偶数だと仮定すると、m=2am = 2a, n=2bn=2b (a,ba, b は整数) と表せます。
このとき、m+n=2a+2b=2(a+b)m+n = 2a+2b = 2(a+b)となり、偶数になります。
したがって、m+nm+n が偶数ならば、mmnn がともに偶数か、ともに奇数です。
命題は、「m+nm+n が偶数ならば、m,nm, n の少なくとも一方は偶数」なので真となります。
(6) 積 mnmn は奇数     \implies m,nm, n はともに奇数
mnmn が奇数であるとき、mmnn の少なくとも一方が偶数であると仮定すると、mnmn は偶数になります。したがって、m,nm, n はともに奇数でなければなりません。
よってこの命題は真です。

3. 最終的な答え

(4) 偽
(5) 真
(6) 真

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