問題は、与えられた命題の対偶を考え、その対偶が真であることを証明することにより、元の命題が真であることを示すものです。 (2) $x + y > 3 \implies x > 2$ (3) $n^2$ が 3 の倍数でないならば、$n$ は 3 の倍数でない。 (4) $n^3 + 1$ が奇数ならば、$n$ は偶数である。

論理学命題対偶真偽論理的推論
2025/6/22

1. 問題の内容

問題は、与えられた命題の対偶を考え、その対偶が真であることを証明することにより、元の命題が真であることを示すものです。
(2) x+y>3    x>2x + y > 3 \implies x > 2
(3) n2n^2 が 3 の倍数でないならば、nn は 3 の倍数でない。
(4) n3+1n^3 + 1 が奇数ならば、nn は偶数である。

2. 解き方の手順

(2) の解答
まず、x+y>3    x>2x + y > 3 \implies x > 2 の対偶を作ります。
対偶は「x2    x+y3x \leq 2 \implies x + y \leq 3」となります。
ここで、x=2x = 2y=2y = 2 のとき、x2x \leq 2 であり、x+y=4>3x + y = 4 > 3 となるので、対偶は偽です。
したがって、元の命題も偽です。
(3) の解答
与えられた命題「n2n^2 が 3 の倍数でないならば、nn は 3 の倍数でない」の対偶を作ります。
対偶は「nn が 3 の倍数ならば、n2n^2 は 3 の倍数である」となります。
nn が 3 の倍数であるとき、n=3kn = 3k (kk は整数) と表せます。
このとき、n2=(3k)2=9k2=3(3k2)n^2 = (3k)^2 = 9k^2 = 3(3k^2) となり、n2n^2 は 3 の倍数となります。
したがって、対偶は真であり、元の命題も真です。
(4) の解答
与えられた命題「n3+1n^3 + 1 が奇数ならば、nn は偶数である」の対偶を作ります。
対偶は「nn が奇数ならば、n3+1n^3 + 1 は偶数である」となります。
nn が奇数であるとき、n=2k+1n = 2k + 1 (kk は整数) と表せます。
このとき、n3+1=(2k+1)3+1=8k3+12k2+6k+1+1=8k3+12k2+6k+2=2(4k3+6k2+3k+1)n^3 + 1 = (2k + 1)^3 + 1 = 8k^3 + 12k^2 + 6k + 1 + 1 = 8k^3 + 12k^2 + 6k + 2 = 2(4k^3 + 6k^2 + 3k + 1) となり、n3+1n^3 + 1 は偶数となります。
したがって、対偶は真であり、元の命題も真です。

3. 最終的な答え

(2) の解答
命題は偽
(3) の解答
命題は真
(4) の解答
命題は真

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