直線 $l: y = 2x + 1$ 上の点 $A(3, 7)$ で、直線 $l$ に接する半径5の円が2つ存在する。これらの円の中心を、x座標の大きい方から順にB, Cとするとき、B, Cの座標を求めよ。

幾何学接線ベクトル座標平面
2025/6/20

1. 問題の内容

直線 l:y=2x+1l: y = 2x + 1 上の点 A(3,7)A(3, 7) で、直線 ll に接する半径5の円が2つ存在する。これらの円の中心を、x座標の大きい方から順にB, Cとするとき、B, Cの座標を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、点Aにおける直線 ll の法線ベクトルを求める。直線 l:y=2x+1l: y = 2x + 12xy+1=02x - y + 1 = 0 と表せる。
この直線の法線ベクトル n\vec{n}n=(21)\vec{n} = \begin{pmatrix} 2 \\ -1 \end{pmatrix} に平行なベクトルで表される。単位法線ベクトルは、±122+(1)2(21)=±15(21)\pm \frac{1}{\sqrt{2^2 + (-1)^2}} \begin{pmatrix} 2 \\ -1 \end{pmatrix} = \pm \frac{1}{\sqrt{5}} \begin{pmatrix} 2 \\ -1 \end{pmatrix}となる。
円の中心を (x,y)(x, y) とすると、これは点Aから法線方向に距離5だけ離れているので、
(xy)=(37)±515(12)=(37)±5(12)\begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 3 \\ 7 \end{pmatrix} \pm 5 \cdot \frac{1}{\sqrt{5}} \begin{pmatrix} -1 \\ -2 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 3 \\ 7 \end{pmatrix} \pm \sqrt{5} \begin{pmatrix} -1 \\ -2 \end{pmatrix}
もしくは
(xy)=(37)±515(12)=(37)±5(12)\begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 3 \\ 7 \end{pmatrix} \pm 5 \cdot \frac{1}{\sqrt{5}} \begin{pmatrix} 1 \\ 2 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 3 \\ 7 \end{pmatrix} \pm \sqrt{5} \begin{pmatrix} 1 \\ 2 \end{pmatrix}
と表せる。
したがって、円の中心の座標は (3+5,7+25)(3 + \sqrt{5}, 7 + 2\sqrt{5}) または (35,725)(3 - \sqrt{5}, 7 - 2\sqrt{5}) である。
x座標の大きい方から順にB, Cとするので、Bの座標は (3+5,7+25)(3 + \sqrt{5}, 7 + 2\sqrt{5}) であり、Cの座標は (35,725)(3 - \sqrt{5}, 7 - 2\sqrt{5}) である。

3. 最終的な答え

Bの座標: (3+5,7+25)(3 + \sqrt{5}, 7 + 2\sqrt{5})
Cの座標: (35,725)(3 - \sqrt{5}, 7 - 2\sqrt{5})

「幾何学」の関連問題

図において、線分ABの長さは4、線分BCの長さは1、線分CAの長さは5、線分BRの長さは2、線分CQの長さは1、線分OPの長さは2である。中心Oに関する点A,B,Cの回転変換により点R,B,Qを得てい...

回転図形線分角度相似
2025/6/20

$0 \le \theta < 2\pi$ のとき、$\sqrt{2} \cos \theta = -1$ を満たす $\theta$ を求めます。

三角関数三角方程式角度
2025/6/20

(1) ベクトル $\vec{a} = (3, 1)$ と平行で、大きさが $3\sqrt{10}$ のベクトル $\vec{p}$ の成分を求めます。 (2) ベクトル $\vec{b} = (-1...

ベクトルベクトルの平行ベクトルの大きさ単位ベクトル同一直線上平行四辺形
2025/6/20

ABを直径とする半円の周上に点Cがあり、$AB=5$, $AC=4$, ACの中点をDとし、直線BDと円周の交点をEとする。 (1) BEの長さを求めよ。 (2) 四角形ABCEの面積を求めよ。

三平方の定理余弦定理面積方べきの定理
2025/6/20

放物線 $C: y = x^2 - 2x + 3$ 上の点 $P$ と原点 $O$, 点 $A(2, 0)$ を頂点とする $\triangle OAP$ の重心を $G$ とする。線分 $GP$ の...

軌跡放物線重心中点
2025/6/20

直角三角形ABCにおいて、$\angle C = 90^\circ$, $\angle A = \theta$, $AB = k$とする。頂点Cから辺ABに下ろした垂線をCDとするとき、次の線分の長さ...

直角三角形三角比三角関数辺の長さ
2025/6/20

直線 $l: 2x + y - 2 = 0$ に関して、点 $P(-5, 2)$ と対称な点 $Q$ の座標を求める。

座標平面直線点対称連立方程式
2025/6/20

直線 $3x + 2y = 0$ に関して、点 $P(-5, 1)$ と対称な点 $Q$ の座標を求める問題です。

座標平面対称点直線連立方程式傾き
2025/6/20

直線 $l: x - 3y = 0$ に関して、点 $P(4, -2)$ と対称な点 $Q$ の座標を求めよ。

座標平面対称点直線垂直連立方程式
2025/6/20

2点 A(-4, 5) と B(2, 5) を結ぶ線分 AB の垂直二等分線 $l$ の方程式を求める問題です。

線分垂直二等分線座標平面方程式
2025/6/20