(6) $a>0, b>0$ のとき、不等式 $(a + \frac{3}{b})(3b + \frac{1}{a}) \ge 16$ が成り立つことを証明し、等号が成立するための必要十分条件を求める問題です。 (7) $x>0$ のとき、$\frac{x^2 + 8x + 17}{x+2}$ の最小値と、そのときの $x$ の値を求める問題です。

代数学不等式相加相乗平均最小値条件
2025/6/20

1. 問題の内容

(6) a>0,b>0a>0, b>0 のとき、不等式 (a+3b)(3b+1a)16(a + \frac{3}{b})(3b + \frac{1}{a}) \ge 16 が成り立つことを証明し、等号が成立するための必要十分条件を求める問題です。
(7) x>0x>0 のとき、x2+8x+17x+2\frac{x^2 + 8x + 17}{x+2} の最小値と、そのときの xx の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

(6)
まず、与えられた不等式の左辺を展開します。
(a+3b)(3b+1a)=3ab+1+9+3ab=3ab+3ab+10(a + \frac{3}{b})(3b + \frac{1}{a}) = 3ab + 1 + 9 + \frac{3}{ab} = 3ab + \frac{3}{ab} + 10
相加相乗平均の不等式より、3ab+3ab23ab3ab=29=63ab + \frac{3}{ab} \ge 2\sqrt{3ab \cdot \frac{3}{ab}} = 2\sqrt{9} = 6 が成り立ちます。
したがって、3ab+3ab+106+10=163ab + \frac{3}{ab} + 10 \ge 6 + 10 = 16 となり、与えられた不等式が成り立つことが証明されました。
等号が成立するのは、3ab=3ab3ab = \frac{3}{ab} のときなので、(ab)2=1(ab)^2 = 1 となります。a>0,b>0a>0, b>0 より ab=1ab=1 が必要十分条件です。
(7)
x2+8x+17x+2\frac{x^2 + 8x + 17}{x+2} を変形します。
x2+8x+17=(x+2)(x+6)+5x^2 + 8x + 17 = (x+2)(x+6) + 5 と書けるので、
x2+8x+17x+2=(x+2)(x+6)+5x+2=x+6+5x+2\frac{x^2 + 8x + 17}{x+2} = \frac{(x+2)(x+6) + 5}{x+2} = x+6 + \frac{5}{x+2}
x+2>0x+2 > 0 なので、相加相乗平均の不等式より、
x+2+5x+22(x+2)5x+2=25x+2 + \frac{5}{x+2} \ge 2\sqrt{(x+2) \cdot \frac{5}{x+2}} = 2\sqrt{5}
よって、x+6+5x+2=x+2+5x+2+425+4x+6 + \frac{5}{x+2} = x+2 + \frac{5}{x+2} + 4 \ge 2\sqrt{5} + 4
最小値を与える xx は、x+2=5x+2x+2 = \frac{5}{x+2} のときなので、(x+2)2=5(x+2)^2 = 5
x+2=5x+2 = \sqrt{5} より、x=52x = \sqrt{5} - 2
x>0x>0 の条件を満たすので、この xx の値で最小値をとります。

3. 最終的な答え

(6)
不等式の証明: (a+3b)(3b+1a)16(a + \frac{3}{b})(3b + \frac{1}{a}) \ge 16 は成り立つ
等号成立条件: ab=1ab=1
(7)
最小値:4+254 + 2\sqrt{5}
そのときの xx の値: x=52x = \sqrt{5} - 2

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