この問題は、以下の3つの在庫管理に関する問題を解くものです。 (1) 経済的発注量(EOQ)を求める問題。年間需要量、年間保管費用、発注費用が与えられています。 (2) 発注点法における発注点と経済的発注量を求める問題。1日の需要量の平均と分散、年間保管費用、発注費用、調達期間、サービスレベルが与えられています。 (3) 定期発注法における経済発注サイクルを求める問題。1日の需要量の平均、年間保管費用、発注費用、1年間の日数が与えられています。

応用数学在庫管理経済的発注量EOQ発注点法定期発注法
2025/6/22

1. 問題の内容

この問題は、以下の3つの在庫管理に関する問題を解くものです。
(1) 経済的発注量(EOQ)を求める問題。年間需要量、年間保管費用、発注費用が与えられています。
(2) 発注点法における発注点と経済的発注量を求める問題。1日の需要量の平均と分散、年間保管費用、発注費用、調達期間、サービスレベルが与えられています。
(3) 定期発注法における経済発注サイクルを求める問題。1日の需要量の平均、年間保管費用、発注費用、1年間の日数が与えられています。

2. 解き方の手順

(1) 経済的発注量(EOQ)の計算
経済的発注量(EOQ)は、以下の式で計算されます。
EOQ=2DSHEOQ = \sqrt{\frac{2DS}{H}}
ここで、
DD = 年間需要量 = 5000個
SS = 1回あたりの発注費用 = 16000円
HH = 1個あたりの年間保管費用 = 4000円
したがって、
EOQ=2×5000×160004000EOQ = \sqrt{\frac{2 \times 5000 \times 16000}{4000}}
EOQ=1600000004000EOQ = \sqrt{\frac{160000000}{4000}}
EOQ=40000EOQ = \sqrt{40000}
EOQ=200EOQ = 200
(2) 発注点法における発注点と経済的発注量の計算
まず、経済的発注量(EOQ)を計算します。
Q=2DbaQ = \sqrt{\frac{2Db}{a}}
ここで、DDは年間の需要量、bbは1回あたりの発注費用、aaは在庫1単位当たりの年間保管費用です。
問題文より、1日の需要量の平均μ=5\mu = 5個、1年間をc=200c = 200日とあるので、年間需要量D=μ×c=5×200=1000D = \mu \times c = 5 \times 200 = 1000
a=500a = 500円、b=10000b = 10000円を代入して、
Q=2×1000×10000500=20000000500=40000=200Q = \sqrt{\frac{2 \times 1000 \times 10000}{500}} = \sqrt{\frac{20000000}{500}} = \sqrt{40000} = 200
次に、発注点KKを計算します。
発注点K=μL+zσLK = \mu_L + z \sigma_L
ここで、μL\mu_Lは調達期間LL中の平均需要量、zzはサービスレベルに対応する標準正規分布のz値、σL\sigma_Lは調達期間LL中の需要量の標準偏差です。
問題文より、L=30L = 30日、μ=5\mu = 5個/日、σ=4\sigma = 4個/日、α=10%\alpha = 10\%です。
調達期間中の平均需要量はμL=μ×L=5×30=150\mu_L = \mu \times L = 5 \times 30 = 150
調達期間中の需要量の標準偏差はσL=L×σ=30×45.477×4=21.908\sigma_L = \sqrt{L} \times \sigma = \sqrt{30} \times 4 \approx 5.477 \times 4 = 21.908
α=10%\alpha = 10\%なので、サービスレベルは1α=90%=0.91 - \alpha = 90\% = 0.9です。標準正規分布表から、0.9に対応するz値はz=1.28z = 1.28です。
したがって、発注点K=150+1.28×21.908=150+28.042=178.042K = 150 + 1.28 \times 21.908 = 150 + 28.042 = 178.042
小数点以下を四捨五入して、K=178K = 178
(3) 定期発注法における経済発注サイクルの計算
経済発注サイクルMMは、以下の式で計算されます。
M=2baμM = \sqrt{\frac{2b}{a\mu}}
ここで、bbは1回あたりの発注費用、aaは在庫1単位あたりの年間保管費用、μ\muは1日あたりの需要量です。
a=100a = 100円、b=1000b = 1000円、μ=10\mu = 10個を代入して、
M=2×1000100×10=20001000=2=1.414M = \sqrt{\frac{2 \times 1000}{100 \times 10}} = \sqrt{\frac{2000}{1000}} = \sqrt{2} = 1.414
1年間はc=200c = 200日なので、
M=c×2baμ=200×2200×1.414=282.8M = c \times \sqrt{\frac{2b}{a\mu}} = 200 \times \sqrt{2} \approx 200 \times 1.414 = 282.8
M=2baμM = \sqrt{\frac{2b}{a\mu}} は日ではなく回数の単位なので、1回あたりの発注サイクルを日数で表すと、
Mdays=2baμc=2100010010200=2000200000=0.01=0.1M_{days} = \sqrt{\frac{2b}{a \mu c}} = \sqrt{\frac{2*1000}{100 * 10 *200}} = \sqrt{\frac{2000}{200000}} = \sqrt{0.01} = 0.1
0.1×200=200.1 \times 200 = 20

3. 最終的な答え

(1) 経済的発注量: 200個
(2) 発注点: 178個、経済的発注量: 200個
(3) 経済発注サイクル: 20日

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