$a$ を定数とする。関数 $y = 2x^2 + 4ax$ ($0 \le x \le 2$) の最大値、最小値を、$a$ が次の範囲にある場合について、それぞれ求める。 (1) $a \le -2$ (2) $-2 < a < -1$ (3) $a = -1$ (4) $-1 < a < 0$ (5) $a \ge 0$

代数学二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/6/22

1. 問題の内容

aa を定数とする。関数 y=2x2+4axy = 2x^2 + 4ax (0x20 \le x \le 2) の最大値、最小値を、aa が次の範囲にある場合について、それぞれ求める。
(1) a2a \le -2
(2) 2<a<1-2 < a < -1
(3) a=1a = -1
(4) 1<a<0-1 < a < 0
(5) a0a \ge 0

2. 解き方の手順

まず、与えられた関数を平方完成する。
y=2x2+4ax=2(x2+2ax)=2(x2+2ax+a2a2)=2((x+a)2a2)=2(x+a)22a2y = 2x^2 + 4ax = 2(x^2 + 2ax) = 2(x^2 + 2ax + a^2 - a^2) = 2((x+a)^2 - a^2) = 2(x+a)^2 - 2a^2
よって、この関数の軸は x=ax = -a である。 定義域は 0x20 \le x \le 2 である。
(1) a2a \le -2 のとき、a2-a \ge 2 なので、軸 x=ax = -a は定義域の右側にある。
この場合、関数は x=0x=0 で最大値をとり、x=2x=2 で最小値をとる。
最大値:y(0)=2(0)2+4a(0)=0y(0) = 2(0)^2 + 4a(0) = 0
最小値:y(2)=2(2)2+4a(2)=8+8ay(2) = 2(2)^2 + 4a(2) = 8 + 8a
(2) 2<a<1-2 < a < -1 のとき、1<a<21 < -a < 2 なので、軸 x=ax = -a1<x<21 < x < 2 の範囲にある。
この場合、関数は x=0x=0 で最大値をとり、x=ax = -a で最小値をとる。
最大値:y(0)=0y(0) = 0
最小値:y(a)=2(a+a)22a2=2a2y(-a) = 2(-a+a)^2 - 2a^2 = -2a^2
(3) a=1a = -1 のとき、軸は x=1x=1 である。
この場合、関数は x=0x=0 または x=2x=2 で最大値をとり、x=1x = 1 で最小値をとる。
最大値:y(0)=0y(0) = 0 または y(2)=8+8(1)=0y(2) = 8 + 8(-1) = 0
最小値:y(1)=2(1)2+4(1)(1)=24=2y(1) = 2(1)^2 + 4(-1)(1) = 2 - 4 = -2
(4) 1<a<0-1 < a < 0 のとき、0<a<10 < -a < 1 なので、軸 x=ax = -a0<x<10 < x < 1 の範囲にある。
この場合、関数は x=2x=2 で最大値をとり、x=ax = -a で最小値をとる。
最大値:y(2)=8+8ay(2) = 8 + 8a
最小値:y(a)=2a2y(-a) = -2a^2
(5) a0a \ge 0 のとき、a0-a \le 0 なので、軸 x=ax = -a は定義域の左側にある。
この場合、関数は x=2x=2 で最大値をとり、x=0x=0 で最小値をとる。
最大値:y(2)=8+8ay(2) = 8 + 8a
最小値:y(0)=0y(0) = 0

3. 最終的な答え

(1) a2a \le -2 のとき
最大値:00
最小値:8+8a8 + 8a
(2) 2<a<1-2 < a < -1 のとき
最大値:00
最小値:2a2-2a^2
(3) a=1a = -1 のとき
最大値:00
最小値:2-2
(4) 1<a<0-1 < a < 0 のとき
最大値:8+8a8 + 8a
最小値:2a2-2a^2
(5) a0a \ge 0 のとき
最大値:8+8a8 + 8a
最小値:00

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