4次式 $x^4 + x^2 - 12$ を、以下の範囲で因数分解する問題です。 (ア) 有理数 (イ) 実数 (ウ) 複素数

代数学因数分解4次式複素数実数有理数
2025/6/22

1. 問題の内容

4次式 x4+x212x^4 + x^2 - 12 を、以下の範囲で因数分解する問題です。
(ア) 有理数
(イ) 実数
(ウ) 複素数

2. 解き方の手順

まず、x4+x212x^4 + x^2 - 12 を因数分解します。
x2=tx^2 = t と置くと、x4+x212=t2+t12x^4 + x^2 - 12 = t^2 + t - 12 となります。
t2+t12t^2 + t - 12(t+4)(t3)(t+4)(t-3) と因数分解できます。
よって、x4+x212=(x2+4)(x23)x^4 + x^2 - 12 = (x^2 + 4)(x^2 - 3) となります。
(ア) 有理数の範囲で因数分解する場合:
(x2+4)(x23)(x^2 + 4)(x^2 - 3) のうち、x23x^2 - 3(3)2(\sqrt{3})^2 と表現できるので、x23=(x3)(x+3)x^2-3=(x-\sqrt{3})(x+\sqrt{3})と因数分解できます。しかし、3\sqrt{3}は有理数ではないので、x2+4x^2 + 4 および x23x^2-3 は有理数の範囲ではこれ以上因数分解できません。したがって、有理数の範囲では (x2+4)(x23)(x^2+4)(x^2-3) が答えとなります。
(イ) 実数の範囲で因数分解する場合:
x2+4=0x^2 + 4 = 0 を解くと、x2=4x^2 = -4 となり、x=±2ix = \pm 2i です。これは虚数解なので、x2+4x^2+4をこれ以上実数の範囲では因数分解できません。
x23=0x^2 - 3 = 0 を解くと、x2=3x^2 = 3 となり、x=±3x = \pm \sqrt{3} です。よって、x23=(x3)(x+3)x^2 - 3 = (x - \sqrt{3})(x + \sqrt{3}) と因数分解できます。
したがって、実数の範囲では (x2+4)(x3)(x+3)(x^2+4)(x-\sqrt{3})(x+\sqrt{3}) が答えとなります。
(ウ) 複素数の範囲で因数分解する場合:
x2+4=0x^2 + 4 = 0 を解くと、x2=4x^2 = -4 となり、x=±2ix = \pm 2i です。よって、x2+4=(x2i)(x+2i)x^2 + 4 = (x - 2i)(x + 2i) と因数分解できます。
x23=0x^2 - 3 = 0 を解くと、x2=3x^2 = 3 となり、x=±3x = \pm \sqrt{3} です。よって、x23=(x3)(x+3)x^2 - 3 = (x - \sqrt{3})(x + \sqrt{3}) と因数分解できます。
したがって、複素数の範囲では (x2i)(x+2i)(x3)(x+3)(x - 2i)(x + 2i)(x - \sqrt{3})(x + \sqrt{3}) が答えとなります。

3. 最終的な答え

(ア) 有理数の範囲: (x2+4)(x23)(x^2+4)(x^2-3)
(イ) 実数の範囲: (x2+4)(x3)(x+3)(x^2+4)(x-\sqrt{3})(x+\sqrt{3})
(ウ) 複素数の範囲: (x2i)(x+2i)(x3)(x+3)(x - 2i)(x + 2i)(x - \sqrt{3})(x + \sqrt{3})

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