2次方程式 $x^2 + 2(k-4)x + k+2 = 0$ が、 (1) 異なる2つの負の解をもつとき、 (2) 正の解と負の解をもつとき、 それぞれの場合について定数 $k$ の値の範囲を求める。

代数学二次方程式解の範囲判別式解と係数の関係
2025/6/22

1. 問題の内容

2次方程式 x2+2(k4)x+k+2=0x^2 + 2(k-4)x + k+2 = 0 が、
(1) 異なる2つの負の解をもつとき、
(2) 正の解と負の解をもつとき、
それぞれの場合について定数 kk の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

与えられた2次方程式を f(x)=x2+2(k4)x+k+2=0f(x) = x^2 + 2(k-4)x + k+2 = 0 とする。
(1) 異なる2つの負の解をもつとき
2つの解を α\alpha, β\beta とすると、α<0\alpha < 0, β<0\beta < 0 かつ αβ\alpha \neq \beta である。
解と係数の関係より、
α+β=2(k4)>0\alpha + \beta = -2(k-4) > 0
αβ=k+2>0\alpha \beta = k+2 > 0
判別式を DD とすると、D>0D > 0 である必要がある。
D/4=(k4)2(k+2)=k28k+16k2=k29k+14=(k2)(k7)>0D/4 = (k-4)^2 - (k+2) = k^2 - 8k + 16 - k - 2 = k^2 - 9k + 14 = (k-2)(k-7) > 0
したがって、
k4<0k-4 < 0 より k<4k < 4
k+2>0k+2 > 0 より k>2k > -2
(k2)(k7)>0(k-2)(k-7) > 0 より k<2k < 2 または k>7k > 7
これらを全て満たす kk の範囲は、2<k<2-2 < k < 2 である。
(2) 正の解と負の解をもつとき
2つの解 α\alpha, β\betaα>0\alpha > 0, β<0\beta < 0 である。このとき、解と係数の関係より、αβ=k+2<0\alpha \beta = k+2 < 0 であればよい。
したがって、k<2k < -2 である。

3. 最終的な答え

(1) 2<k<2-2 < k < 2
(2) k<2k < -2

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