関数 $f(z)$ をコーシー・リーマンの微分方程式を用いて微分し、最終的に $z$ の関数で表す問題です。ただし、$z = x + iy$ です。具体的な関数 $f(z)$ の形が画像からは読み取れません。画像に書かれているのは、$f(z)$の実部 $u(x,y)$ と虚部 $v(x,y)$ をそれぞれ$\sin 2x$とすると書かれています。したがって、$f(z) = \sin(2x) + i v(x,y)$として解き進めます。

解析学複素解析コーシー・リーマン微分正則関数
2025/6/22

1. 問題の内容

関数 f(z)f(z) をコーシー・リーマンの微分方程式を用いて微分し、最終的に zz の関数で表す問題です。ただし、z=x+iyz = x + iy です。具体的な関数 f(z)f(z) の形が画像からは読み取れません。画像に書かれているのは、f(z)f(z)の実部 u(x,y)u(x,y) と虚部 v(x,y)v(x,y) をそれぞれsin2x\sin 2xとすると書かれています。したがって、f(z)=sin(2x)+iv(x,y)f(z) = \sin(2x) + i v(x,y)として解き進めます。

2. 解き方の手順

まず、コーシー・リーマンの関係式を確認します。f(z)=u(x,y)+iv(x,y)f(z) = u(x, y) + i v(x, y) が正則であるとき、
ux=vy\frac{\partial u}{\partial x} = \frac{\partial v}{\partial y}
uy=vx\frac{\partial u}{\partial y} = -\frac{\partial v}{\partial x}
が成り立ちます。
与えられた u(x,y)=sin2xu(x, y) = \sin 2x に対し、偏微分を計算します。
ux=2cos2x\frac{\partial u}{\partial x} = 2 \cos 2x
uy=0\frac{\partial u}{\partial y} = 0
これらの結果とコーシー・リーマンの関係式から、v(x,y)v(x, y) に関する偏微分方程式を得ます。
vy=2cos2x\frac{\partial v}{\partial y} = 2 \cos 2x
vx=0\frac{\partial v}{\partial x} = 0
vx=0\frac{\partial v}{\partial x} = 0 より、v(x,y)v(x, y)xx に依存しません。つまり、v(x,y)=v(y)v(x, y) = v(y) です。
vy=2cos2x\frac{\partial v}{\partial y} = 2 \cos 2x より、v(y)=2cos2xdy=2ycos2x+Cv(y) = \int 2 \cos 2x dy = 2y\cos 2x + C (Cは定数)
したがって、f(z)=u(x,y)+iv(x,y)=sin2x+i(2ycos2x+C)f(z) = u(x, y) + i v(x, y) = \sin 2x + i (2y \cos 2x + C) となります。
次に、f(z)f'(z) を求めます。f(z)=ux+ivxf'(z) = \frac{\partial u}{\partial x} + i \frac{\partial v}{\partial x} です。
ux=2cos2x\frac{\partial u}{\partial x} = 2 \cos 2x
vx=x(2ycos2x+C)=4ysin2x\frac{\partial v}{\partial x} = \frac{\partial}{\partial x}(2y \cos 2x + C) = -4y\sin 2x
したがって、f(z)=2cos2xi4ysin2xf'(z) = 2 \cos 2x - i 4y \sin 2x
最後に、これらを zz の関数として表します。
z=x+iyz = x + iy より、x=z+z2x = \frac{z + \overline{z}}{2}y=zz2iy = \frac{z - \overline{z}}{2i} です。
f(z)f(z)f(z)f'(z)に代入しますが、実部がxのみに依存しており、f(z)f'(z)については虚部がxとyに依存しているので、より簡単な表式に変形することは難しいです。
関数がわからないため、上記のf(z)f(z)およびf(z)f'(z)が最終的な答えとします。

3. 最終的な答え

f(z)=sin2x+i(2ycos2x+C)f(z) = \sin 2x + i (2y \cos 2x + C)
f(z)=2cos2xi4ysin2xf'(z) = 2 \cos 2x - i 4y \sin 2x

「解析学」の関連問題

任意の実数 $a$ と自然数 $n$ に対して、 $x \ge a$ のとき、不等式 $e^x \ge e^a + \frac{e^a}{1!}(x-a) + \frac{e^a}{2!}(x-a)^...

テイラー展開不等式指数関数微分ラグランジュの剰余項
2025/6/22

関数 $y = \log_2(x-1)$ のグラフを描く問題です。

対数関数グラフ平行移動漸近線定義域
2025/6/22

初項 $a_1 = \frac{1}{2}$ であり、漸化式 $a_{n+1} = \frac{a_n}{2+a_n}$ で定義される数列 $\{a_n\}$ について、以下の問いに答える。 (1) ...

数列漸化式極限一般項
2025/6/22

関数 $f$ は実数全体で定義された $C^2$ 級の関数であり、$f''(x) \ge 0$ (すべての実数 $x$ に対して)を満たすと仮定する。このとき、任意の実数 $a$ に対して、不等式 $...

微分平均値の定理不等式単調性関数
2025/6/22

定積分 $\int_{0}^{\sqrt{3}} \frac{dx}{x^2 + 3}$ の値を求めます。

定積分置換積分三角関数
2025/6/22

以下の3つの関数について、微分 $y'$ を求めます。 (6) $y = \log(1-\cos x)$ (7) $y = \log_a(x+\sqrt{x^2-a^2})$ (8) $y = \lo...

微分対数関数合成関数の微分三角関数
2025/6/22

与えられた関数を微分する問題です。特に問題(5)は $y = \log_a (\sin x)$ を微分する問題です。ここで $a$ は定数で、$a > 0$ かつ $a \neq 1$ です。

微分対数関数合成関数三角関数
2025/6/22

与えられた関数を微分する問題です。具体的には、以下の4つの関数を微分します。 (5) $y = \log_a(\sin x)$ (6) $y = \log(1-\cos x)$ (7) $y = \l...

微分対数関数合成関数の微分三角関数
2025/6/22

与えられた定積分 $\int_0^{2\pi} \frac{1}{\cos \theta + 2} d\theta$ を留数定理を用いて計算する。

定積分留数定理複素積分積分
2025/6/22

曲線 $C_1: y = 2\cos x$ ($0 \le x \le \frac{\pi}{2}$) と曲線 $C_2: y = \cos 2x + k$ ($0 \le x \le \frac{\...

微分接線三角関数曲線
2025/6/22