定積分 $\int_{0}^{\sqrt{3}} \frac{dx}{x^2 + 3}$ の値を求めます。

解析学定積分置換積分三角関数
2025/6/22

1. 問題の内容

定積分 03dxx2+3\int_{0}^{\sqrt{3}} \frac{dx}{x^2 + 3} の値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、x=3tanθx = \sqrt{3} \tan \theta と置換します。
このとき、dx=3cos2θdθdx = \frac{\sqrt{3}}{\cos^2 \theta} d\theta となります。
また、x=0x=0 のとき、tanθ=0\tan \theta = 0 なので θ=0\theta = 0 です。
x=3x=\sqrt{3} のとき、tanθ=1\tan \theta = 1 なので θ=π4\theta = \frac{\pi}{4} です。
したがって、積分は次のようになります。
03dxx2+3=0π43cos2θ3tan2θ+3dθ\int_{0}^{\sqrt{3}} \frac{dx}{x^2 + 3} = \int_{0}^{\frac{\pi}{4}} \frac{\frac{\sqrt{3}}{\cos^2 \theta}}{3 \tan^2 \theta + 3} d\theta
=0π43cos2θ3(tan2θ+1)dθ= \int_{0}^{\frac{\pi}{4}} \frac{\frac{\sqrt{3}}{\cos^2 \theta}}{3(\tan^2 \theta + 1)} d\theta
=0π43cos2θ31cos2θdθ= \int_{0}^{\frac{\pi}{4}} \frac{\frac{\sqrt{3}}{\cos^2 \theta}}{3 \cdot \frac{1}{\cos^2 \theta}} d\theta
=0π433dθ= \int_{0}^{\frac{\pi}{4}} \frac{\sqrt{3}}{3} d\theta
=330π4dθ= \frac{\sqrt{3}}{3} \int_{0}^{\frac{\pi}{4}} d\theta
=33[θ]0π4= \frac{\sqrt{3}}{3} [\theta]_{0}^{\frac{\pi}{4}}
=33(π40)= \frac{\sqrt{3}}{3} (\frac{\pi}{4} - 0)
=33π4= \frac{\sqrt{3}}{3} \cdot \frac{\pi}{4}
=π312= \frac{\pi \sqrt{3}}{12}

3. 最終的な答え

π312\frac{\pi \sqrt{3}}{12}

「解析学」の関連問題

0 ≤ θ < 2π の範囲で、次の三角関数に関する方程式と不等式を解きます。 (1) $\sin \theta = \frac{\sqrt{3}}{2}$ (2) $2 \cos \theta + ...

三角関数三角方程式三角不等式解の範囲
2025/6/22

数列 $\frac{1}{2}, \frac{1}{3}, \frac{2}{3}, \frac{1}{4}, \frac{2}{4}, \frac{3}{4}, \frac{1}{5}, \frac...

数列級数
2025/6/22

関数 $f(x) = \frac{a\sin x}{\cos x + 2}$ において、$0 \le x \le \pi$ の範囲での最大値が $\sqrt{3}$ となるように、定数 $a$ の値を...

三角関数最大値微分関数の最大最小
2025/6/22

以下の3つの等式を満たす関数 $f(x)$ を求めます。 (1) $f(x) = x + \int_{0}^{3} f(t) dt$ (2) $f(x) = 1 + \int_{0}^{1} (x-t...

積分関数微分
2025/6/22

曲線 $C: y = x^3 - 4x + 1$ と、点 $P(3, 0)$ を通り傾きが負である曲線 $C$ の接線 $l$ で囲まれた部分の面積 $S$ を求める問題です。

微分接線積分面積
2025/6/22

放物線 $y = x^2 - 6x + 7$ と、この放物線上の点 $(4, -1)$ および $(0, 7)$ における接線で囲まれた図形の面積を求める問題です。

積分放物線接線面積
2025/6/22

$n$ を自然数とする。曲線 $C: y = x^2 - n$ と $x$ 軸で囲まれた領域内(曲線 $C$ 上および $x$ 軸上の点も含む)にあり、$x$ 座標と $y$ 座標がともに整数であるよ...

積分数列極限不等式
2025/6/22

$n$ を自然数とする。曲線 $C: y = x^2 - n$ と $x$ 軸が囲む領域内にある、$x$ 座標と $y$ 座標がともに整数であるような点の総数を $a_n$ とする。ただし、曲線 $C...

積分数列極限不等式
2025/6/22

問題は、与えられた曲線や直線で囲まれた図形の面積 $S$ を求める問題です。 (1) $y = -2x^2 + x + 2$, $x$軸, $y$軸, $x=1$で囲まれた図形の面積を求めます。 (2...

積分定積分面積二次関数絶対値
2025/6/22

与えられた3つの対数関数のグラフを描く問題です。 (1) $y = \log_2(x-2)$ (2) $y = \log_{\frac{1}{3}}x + 1$ (3) $y = \log_{10}(...

対数関数グラフ関数の平行移動定義域漸近線
2025/6/22