曲線 $C_1: y = 2\cos x$ ($0 \le x \le \frac{\pi}{2}$) と曲線 $C_2: y = \cos 2x + k$ ($0 \le x \le \frac{\pi}{2}$) が共有点Pで共通の接線 $l$ を持つ。ただし、$k$ は定数であり、点Pの $x$ 座標は正とする。$k$ の値と接線 $l$ の方程式を求めよ。

解析学微分接線三角関数曲線
2025/6/22

1. 問題の内容

曲線 C1:y=2cosxC_1: y = 2\cos x (0xπ20 \le x \le \frac{\pi}{2}) と曲線 C2:y=cos2x+kC_2: y = \cos 2x + k (0xπ20 \le x \le \frac{\pi}{2}) が共有点Pで共通の接線 ll を持つ。ただし、kk は定数であり、点Pの xx 座標は正とする。kk の値と接線 ll の方程式を求めよ。

2. 解き方の手順

点Pの xx 座標を tt (0<tπ20 < t \le \frac{\pi}{2}) とおく。点Pにおいて、C1C_1C2C_2 は共通の点を持つので、
2cost=cos2t+k2\cos t = \cos 2t + k
また、C1C_1C2C_2 は点Pで共通の接線を持つので、それぞれの導関数を求め、点Pにおける傾きが等しいことから、
y1=2sinx,y2=2sin2xy_1' = -2\sin x, \quad y_2' = -2\sin 2x
2sint=2sin2t-2\sin t = -2\sin 2t
sint=sin2t=2sintcost\sin t = \sin 2t = 2\sin t \cos t
sint0\sin t \neq 0 より、
1=2cost1 = 2\cos t
cost=12\cos t = \frac{1}{2}
よって、t=π3t = \frac{\pi}{3}
2cost=cos2t+k2\cos t = \cos 2t + kt=π3t = \frac{\pi}{3} を代入すると、
2cosπ3=cos2π3+k2\cos \frac{\pi}{3} = \cos \frac{2\pi}{3} + k
212=12+k2 \cdot \frac{1}{2} = -\frac{1}{2} + k
1=12+k1 = -\frac{1}{2} + k
k=32k = \frac{3}{2}
点Pの座標は (π3,1)(\frac{\pi}{3}, 1) であり、接線の傾きは y1(π3)=2sinπ3=232=3y_1'(\frac{\pi}{3}) = -2\sin \frac{\pi}{3} = -2 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = -\sqrt{3}
よって、接線 ll の方程式は、
y1=3(xπ3)y - 1 = -\sqrt{3}(x - \frac{\pi}{3})
y=3x+3π3+1y = -\sqrt{3}x + \frac{\sqrt{3}\pi}{3} + 1

3. 最終的な答え

k=32k = \frac{3}{2}
接線 ll の方程式: y=3x+33π+1y = -\sqrt{3}x + \frac{\sqrt{3}}{3}\pi + 1

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