高さ44.1mの崖の上から、水平方向に25.0m/sの速さで小石を投げ出した。小石が海面に落下するまでの時間、水平距離、落下時の速度の鉛直成分、および速度の向きと大きさをそれぞれ求める問題です。

応用数学力学放物運動物理自由落下
2025/6/22

1. 問題の内容

高さ44.1mの崖の上から、水平方向に25.0m/sの速さで小石を投げ出した。小石が海面に落下するまでの時間、水平距離、落下時の速度の鉛直成分、および速度の向きと大きさをそれぞれ求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 小石が海面に落下するまでの時間
鉛直方向の運動は自由落下とみなせるので、落下距離 yy は、時間 tt と重力加速度 gg を用いて
y=12gt2y = \frac{1}{2}gt^2
と表されます。
y=44.1 my = 44.1 \text{ m}g=9.8 m/s2g = 9.8 \text{ m/s}^2 を代入して、tt について解きます。
44.1=12×9.8×t244.1 = \frac{1}{2} \times 9.8 \times t^2
t2=44.1×29.8=9t^2 = \frac{44.1 \times 2}{9.8} = 9
t=9=3 st = \sqrt{9} = 3 \text{ s}
(2) 投げ出した点から落下した海面までの水平距離
水平方向の速度は一定なので、水平距離 xx は、水平速度 vxv_x と落下時間 tt を用いて
x=vxtx = v_x t
と表されます。
vx=25.0 m/sv_x = 25.0 \text{ m/s}t=3 st = 3 \text{ s} を代入して、xx を計算します。
x=25.0×3=75 mx = 25.0 \times 3 = 75 \text{ m}
(3) 海面に落下したときの、小石の速度の鉛直成分
鉛直方向の速度 vyv_y は、重力加速度 gg と落下時間 tt を用いて
vy=gtv_y = gt
と表されます。
g=9.8 m/s2g = 9.8 \text{ m/s}^2t=3 st = 3 \text{ s} を代入して、vyv_y を計算します。
vy=9.8×3=29.4 m/sv_y = 9.8 \times 3 = 29.4 \text{ m/s}
(4) 海面に落下したときの、小石の速度の向きと大きさ
速度の大きさ vv は、水平方向の速度 vxv_x と鉛直方向の速度 vyv_y を用いて
v=vx2+vy2v = \sqrt{v_x^2 + v_y^2}
と表されます。
vx=25.0 m/sv_x = 25.0 \text{ m/s}vy=29.4 m/sv_y = 29.4 \text{ m/s} を代入して、vv を計算します。
v=25.02+29.42=625+864.36=1489.3638.6 m/sv = \sqrt{25.0^2 + 29.4^2} = \sqrt{625 + 864.36} = \sqrt{1489.36} \approx 38.6 \text{ m/s}
速度の向き θ\theta は、tanθ=vyvx\tan \theta = \frac{v_y}{v_x} を満たします。
tanθ=29.425.0=1.176\tan \theta = \frac{29.4}{25.0} = 1.176
θ=arctan(1.176)49.6\theta = \arctan(1.176) \approx 49.6^\circ

3. 最終的な答え

(1) 3秒後
(2) 75 m
(3) 29.4 m/s
(4) 大きさ: 38.6 m/s, 向き: 水平面から約49.6°

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