$x, y$ は実数とする。対偶を考えて、命題「$x+y > 3 \Rightarrow x > 2$ または $y > 1$」を証明する。

代数学命題対偶証明整数
2025/6/22
## 問題114(2)の解答

1. 問題の内容

x,yx, y は実数とする。対偶を考えて、命題「x+y>3x>2x+y > 3 \Rightarrow x > 2 または y>1y > 1」を証明する。

2. 解き方の手順

まず、与えられた命題の対偶を作る。
元の命題が「PQP \Rightarrow Q」のとき、対偶は「QP\overline{Q} \Rightarrow \overline{P}」となる。
ここで、PP は「x+y>3x+y > 3」、 QQ は「x>2x > 2 または y>1y > 1」である。
P\overline{P} は「x+y3x+y \leq 3」となる。
Q\overline{Q} は「x2x \leq 2 かつ y1y \leq 1」となる。
したがって、対偶は「x2x \leq 2 かつ y1x+y3y \leq 1 \Rightarrow x+y \leq 3」となる。
対偶が真であることを証明する。
x2x \leq 2 かつ y1y \leq 1 であると仮定する。
このとき、x+y2+1x+y \leq 2+1 である。
つまり、x+y3x+y \leq 3 となる。
したがって、対偶「x2x \leq 2 かつ y1x+y3y \leq 1 \Rightarrow x+y \leq 3」は真である。
対偶が真であることから、元の命題「x+y>3x>2x+y > 3 \Rightarrow x > 2 または y>1y > 1」も真である。

3. 最終的な答え

命題「x+y>3x>2x+y > 3 \Rightarrow x > 2 または y>1y > 1」は真である。
## 問題114(3)の解答

1. 問題の内容

nn は整数とする。対偶を考えて、命題「n2n^2 が3の倍数でないならば、nn は3の倍数でない」を証明する。

2. 解き方の手順

与えられた命題の対偶を作る。
元の命題が「PQP \Rightarrow Q」のとき、対偶は「QP\overline{Q} \Rightarrow \overline{P}」となる。
ここで、PP は「n2n^2 が3の倍数でない」、 QQ は「nn は3の倍数でない」である。
P\overline{P} は「n2n^2 が3の倍数である」となる。
Q\overline{Q} は「nn は3の倍数である」となる。
したがって、対偶は「nn が3の倍数である n2\Rightarrow n^2 が3の倍数である」となる。
対偶が真であることを証明する。
nn が3の倍数であると仮定する。
このとき、n=3kn = 3k ( kkは整数) と表せる。
n2=(3k)2=9k2=3(3k2)n^2 = (3k)^2 = 9k^2 = 3(3k^2)
3k23k^2 は整数なので、n2n^2 は3の倍数である。
したがって、対偶「nn が3の倍数である n2\Rightarrow n^2 が3の倍数である」は真である。
対偶が真であることから、元の命題「n2n^2 が3の倍数でないならば、nn は3の倍数でない」も真である。

3. 最終的な答え

命題「n2n^2 が3の倍数でないならば、nn は3の倍数でない」は真である。
## 問題114(4)の解答

1. 問題の内容

nn は整数とする。対偶を考えて、命題「n3+1n^3+1 が奇数ならば、nn は偶数である」を証明する。

2. 解き方の手順

与えられた命題の対偶を作る。
元の命題が「PQP \Rightarrow Q」のとき、対偶は「QP\overline{Q} \Rightarrow \overline{P}」となる。
ここで、PP は「n3+1n^3+1 が奇数」、 QQ は「nn は偶数である」である。
P\overline{P} は「n3+1n^3+1 が偶数である」となる。
Q\overline{Q} は「nn は奇数である」となる。
したがって、対偶は「nn が奇数である n3+1\Rightarrow n^3+1 が偶数である」となる。
対偶が真であることを証明する。
nn が奇数であると仮定する。
このとき、n=2k+1n = 2k+1 ( kkは整数) と表せる。
n3+1=(2k+1)3+1=(8k3+12k2+6k+1)+1=8k3+12k2+6k+2=2(4k3+6k2+3k+1)n^3+1 = (2k+1)^3+1 = (8k^3 + 12k^2 + 6k + 1) + 1 = 8k^3 + 12k^2 + 6k + 2 = 2(4k^3 + 6k^2 + 3k + 1)
4k3+6k2+3k+14k^3 + 6k^2 + 3k + 1 は整数なので、n3+1n^3+1 は偶数である。
したがって、対偶「nn が奇数である n3+1\Rightarrow n^3+1 が偶数である」は真である。
対偶が真であることから、元の命題「n3+1n^3+1 が奇数ならば、nn は偶数である」も真である。

3. 最終的な答え

命題「n3+1n^3+1 が奇数ならば、nn は偶数である」は真である。

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