(1) 2つの円が異なる2点で交わる条件は、2つの円の中心間の距離が、2つの円の半径の和よりも小さく、差の絶対値よりも大きいことである。
C1 の中心は (0,0) 、半径は 1 である。 C2 の中心は (0,a) 、半径は 2a である。 中心間の距離は ∣a∣ である。したがって、 ∣1−2a∣<∣a∣<1+2a ∣1−2a∣<∣a∣ より、 1−2a<a かつ 1−2a>−a 1<23a かつ 1>−2a 32<a かつ a>−2 ∣a∣<1+2a より、 a<1+2a かつ −a<1+2a 2a<1 かつ −23a<1 a<2 かつ a>−32 a>0 より、0<a<2 以上より、32<a<2 また、交点のx座標が正であるためには、
x2+y2=1 x2+(y−a)2=4a2 y2−(y−a)2=1−4a2 2ay−a2=1−4a2 2ay=1+43a2 y=2a1+83a x2=1−y2=1−(2a1+83a)2>0 (2)
C1:x2+y2=1 上の点P(cosθ,sinθ) における接線 l1 は、 xcosθ+ysinθ=1 C2:x2+(y−a)2=4a2 上の点P(cosθ,sinθ) における接線 l2 は、 xcosθ+(y−a)sinθ=4a2 xcosθ+ysinθ−asinθ=4a2 xcosθ+ysinθ=asinθ+4a2 (3)
l1:xcosθ+ysinθ=1 の傾きは −sinθcosθ l2:xcosθ+ysinθ=asinθ+4a2 の傾きは −sinθcosθ l1 と l2 が直交するとき、 (−sinθcosθ)2=−1 これはありえないので、l1 と l2 の傾きの積が −1 であるときを考える。 (−sinθcosθ)(−sinθcosθ)=−1 より、l1とl2が直交することはない。 接線の方程式の公式を導出する過程で、y=sinθ が0でないことを仮定しているため、sinθ=0の場合を考える必要がある。 sinθ=0 のとき、θ=0 または θ=π。したがって、点Pの座標は (1,0) または (−1,0)。 問題文より、x座標が正である交点をPとするので、Pの座標は(1,0)。 このとき、l1 の方程式は x=1。 l2 は x+(y−a)⋅0=4a2 より、x=4a2。 l1 と l2 が直交するのは、l2 が y 軸に平行なとき。y軸に平行な直線 x=4a2 が x=1 と直交するのは、x=1 がy軸に平行なとき。 ここで、x=1 は y軸に平行であり、 x=4a2 もy軸に平行なので、常にl1 と l2 は平行となる。 x=1 と x=4a2が一致するときを考えると、 1=4a2 より、a2=4。a>0より、a=2。 a=2のとき、C2はx2+(y−2)2=1となる。C1とC2は(1,0)で接する。 l1とl2 が直交する場合、それぞれの傾きの積が-1となる。 l1の傾き:m1=−sinθcosθ l2の傾き:m2=−sinθcosθ m1∗m2=1=−1 は成立しない。 従って、この問題において、l1とl2が直交することはない。 しかし、もし問題の設定で、Pは2つの円の交点であるならば、(cosθ,sinθ)は両方の円の方程式を満たすはず。 cos2θ+sin2θ=1 cos2θ+(sinθ−a)2=4a2 sin2θ−(sinθ−a)2=1−4a2 2asinθ−a2=1−4a2 2asinθ=1+43a2 sinθ=2a1+83a