## 数学の問題の解答
###
1. 問題の内容
1. スライドp.16を参照し、行列 $V = [v_2 \ v_1]$とした場合も$V$が直交行列であることを確かめ、問題の答えを求めよ。
2. 連立方程式 $\begin{bmatrix} 2 & 2 \\ 2 & -1 \end{bmatrix} \begin{bmatrix} x \\ y \end{bmatrix} = \begin{bmatrix} -\sqrt{5} \\ \sqrt{5} \end{bmatrix}$ が、独立した方程式で表されるよう、$x$-$y$座標系から$\bar{x}$-$\bar{y}$座標系へ座標変換し、等価な方程式を示せ。
3. 2次形式の方程式 $2x^2 + 4xy - y^2 = 1$ を標準化し、変換後の座標系において概形を図示せよ。
###
2. 解き方の手順
**
1. 直交行列の確認と問題の解答(問題1)**
スライドp.16を参照する必要があるため、具体的な解法はスライドの内容に依存します。しかし、一般的な直交行列の確認方法とその性質について説明します。
* **直交行列の定義:** 正方行列 が直交行列であるとは、 を満たすことです。ここで、はの転置行列、は単位行列です。
* **直交行列の性質:** 直交行列の列ベクトル(または行ベクトル)は互いに直交し、かつ大きさが1です。つまり、正規直交基底をなします。
具体的な確認手順は以下のようになります。
1. $v_2$ と $v_1$ が与えられている場合、$V = [v_2 \ v_1]$ を構成します。
2. $V^T$ を計算します。
3. $V^T V$ または $V V^T$ を計算します。
4. 計算結果が単位行列 $I$ に等しいかどうかを確認します。等しければ、$V$ は直交行列です。
問題の解答は、スライドに記載されているであろう追加の情報や指示に従って行います。
**
2. 座標変換による方程式の簡略化(問題2)**
1. **連立方程式を行列で表現:** 与えられた連立方程式は、行列形式で以下のように表されます。
ここで、 、 、です。
つまり,となります。
2. **Aの固有値と固有ベクトルを計算:**
* 特性方程式を解いて固有値 λ を求めます。
よって、固有値は , です。
* 各固有値に対する固有ベクトルを求めます。
* のとき:
よって、固有ベクトルの一つは 。規格化すると 。
* のとき:
よって、固有ベクトルの一つは 。規格化すると 。
3. **座標変換行列Pを作成:** 固有ベクトルを列に並べた行列 $P$ を作成します。
4. **新しい座標系での連立方程式:**
新しい座標 を導入し、 となるように座標変換を行います。元の式 に代入すると、 より、となります。は直交行列なのでです。よって 。
であり、
したがって、新しい座標系における方程式は次のようになります。
これは次の二つの方程式に対応します。
**
3. 2次形式の標準化と概形図示(問題3)**
1. **2次形式を行列で表現:** 与えられた2次形式 $2x^2 + 4xy - y^2 = 1$ は、行列形式で以下のように表されます。
ここで、 です。
2. **Aの固有値と固有ベクトルを計算:**
* 問題2と同様に、の固有値は , です。
* 固有ベクトルも問題2と同様に、規格化された固有ベクトルは , です。
3. **座標変換行列Pを作成:** 固有ベクトルを列に並べた行列 $P$ を作成します。
4. **新しい座標系での方程式:**
新しい座標 を導入し、 となるように座標変換を行います。元の式 に代入すると、 より、 となります。
であるので、新しい座標系における方程式は次のようになります。
5. **概形図示:**
この方程式は双曲線を表します。 軸方向の頂点は です。漸近線は です。
###