絶対値を含む不等式を解くには、絶対値の中身の正負で場合分けをするか、絶対値の性質を利用します。今回は、絶対値の性質を利用して解きます。
まず、3≤∣x−2∣<7 は、3≤∣x−2∣ かつ ∣x−2∣<7 という2つの不等式が同時に成り立つことを意味します。 (1) ∣x−2∣≥3 について考えます。 この不等式は、x−2≥3 または x−2≤−3 と同値です。 x−2≥3 より、x≥5 x−2≤−3 より、x≤−1 したがって、x≥5 または x≤−1 (2) ∣x−2∣<7 について考えます。 この不等式は、−7<x−2<7 と同値です。 各辺に2を加えると、−5<x<9 (3) (1)と(2)の結果を合わせて考えます。
x≥5 または x≤−1 かつ −5<x<9 を満たすxの範囲を求めます。 x≤−1 と −5<x<9 より、−5<x≤−1 x≥5 と −5<x<9 より、5≤x<9 したがって、−5<x≤−1 または 5≤x<9 が解となります。