正の定数 $a$ が与えられ、数列 $x_n, y_n$ が以下のように定義される。 $x_1 = a$, $y_1 = a$ であり、曲線 $xy = a^2$ 上の点 $(x_n, y_n)$ における接線と $x$ 軸の交点の $x$ 座標を $x_{n+1}$ とし、$x_{n+1}$ を $x$ 座標としてもつ曲線 $xy = a^2$ 上の点を $(x_{n+1}, y_{n+1})$ とする。 $\sum_{n=1}^{\infty} y_n = 2$ であるとき、$a$ の値を求めよ。

解析学数列無限級数接線等比数列
2025/6/22

1. 問題の内容

正の定数 aa が与えられ、数列 xn,ynx_n, y_n が以下のように定義される。
x1=ax_1 = a, y1=ay_1 = a であり、曲線 xy=a2xy = a^2 上の点 (xn,yn)(x_n, y_n) における接線と xx 軸の交点の xx 座標を xn+1x_{n+1} とし、xn+1x_{n+1}xx 座標としてもつ曲線 xy=a2xy = a^2 上の点を (xn+1,yn+1)(x_{n+1}, y_{n+1}) とする。
n=1yn=2\sum_{n=1}^{\infty} y_n = 2 であるとき、aa の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、曲線 xy=a2xy = a^2 上の点 (xn,yn)(x_n, y_n) における接線を求める。
y=a2xy = \frac{a^2}{x} より、y=a2x2y' = -\frac{a^2}{x^2}
よって、点 (xn,yn)(x_n, y_n) における接線の方程式は、
yyn=a2xn2(xxn)y - y_n = -\frac{a^2}{x_n^2}(x - x_n)
y=a2xn2x+a2xn+yny = -\frac{a^2}{x_n^2}x + \frac{a^2}{x_n} + y_n
y=a2xn2x+a2xn+a2xny = -\frac{a^2}{x_n^2}x + \frac{a^2}{x_n} + \frac{a^2}{x_n}
y=a2xn2x+2a2xny = -\frac{a^2}{x_n^2}x + \frac{2a^2}{x_n}
この接線と xx 軸との交点の xx 座標は y=0y = 0 とおいて、
0=a2xn2x+2a2xn0 = -\frac{a^2}{x_n^2}x + \frac{2a^2}{x_n}
a2xn2x=2a2xn\frac{a^2}{x_n^2}x = \frac{2a^2}{x_n}
x=2xnx = 2x_n
したがって、xn+1=2xnx_{n+1} = 2x_n である。
x1=ax_1 = a より、xn=a2n1x_n = a \cdot 2^{n-1} となる。
yn+1=a2xn+1=a22xn=12yny_{n+1} = \frac{a^2}{x_{n+1}} = \frac{a^2}{2x_n} = \frac{1}{2} y_n
y1=ay_1 = a より、yn=a(12)n1y_n = a \cdot (\frac{1}{2})^{n-1} となる。
n=1yn=n=1a(12)n1=an=1(12)n1=an=0(12)n\sum_{n=1}^{\infty} y_n = \sum_{n=1}^{\infty} a (\frac{1}{2})^{n-1} = a \sum_{n=1}^{\infty} (\frac{1}{2})^{n-1} = a \sum_{n=0}^{\infty} (\frac{1}{2})^{n}
等比数列の和の公式より、
n=0(12)n=1112=112=2\sum_{n=0}^{\infty} (\frac{1}{2})^{n} = \frac{1}{1 - \frac{1}{2}} = \frac{1}{\frac{1}{2}} = 2
よって、n=1yn=2a\sum_{n=1}^{\infty} y_n = 2a
n=1yn=2\sum_{n=1}^{\infty} y_n = 2 より、2a=22a = 2

3. 最終的な答え

a=1a = 1

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