2つの円 $x^2 + y^2 = 1$ と $(x-a)^2 + y^2 = \frac{a^2}{4}$ (ただし $a > 0$) が異なる2点で交わるとき、以下の問いに答える問題です。 (1) $a$ の値の範囲を求める。 (2) 第1象限の交点における2つの円の接線が垂直に交わるとき、$a$ の値を求める。

幾何学交点接線直交距離不等式
2025/6/23

1. 問題の内容

2つの円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1(xa)2+y2=a24(x-a)^2 + y^2 = \frac{a^2}{4} (ただし a>0a > 0) が異なる2点で交わるとき、以下の問いに答える問題です。
(1) aa の値の範囲を求める。
(2) 第1象限の交点における2つの円の接線が垂直に交わるとき、aa の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 2つの円が異なる2点で交わるための条件は、2円の中心間の距離が、2つの円の半径の和よりも小さく、差よりも大きいことです。
x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 の中心は (0,0)(0, 0) で半径は 11 です。
(xa)2+y2=a24(x-a)^2 + y^2 = \frac{a^2}{4} の中心は (a,0)(a, 0) で半径は a2\frac{a}{2} です。
中心間の距離は (a0)2+(00)2=a=a\sqrt{(a-0)^2 + (0-0)^2} = |a| = a (a>0a>0 より)となります。
したがって、交わる条件は、
1a2<a<1+a2|1 - \frac{a}{2}| < a < 1 + \frac{a}{2}
となります。
まず、a<1+a2a < 1 + \frac{a}{2} を解きます。
a<1+a2a < 1 + \frac{a}{2}
a2<1\frac{a}{2} < 1
a<2a < 2
次に、1a2<a|1 - \frac{a}{2}| < a を解きます。
これは 1a2<a1 - \frac{a}{2} < a かつ (1a2)<a-(1 - \frac{a}{2}) < a と同値です。
1a2<a1 - \frac{a}{2} < a
1<3a21 < \frac{3a}{2}
23<a\frac{2}{3} < a
(1a2)<a-(1 - \frac{a}{2}) < a
1+a2<a-1 + \frac{a}{2} < a
1<a2-1 < \frac{a}{2}
2<a-2 < a
a>0a > 0 であることから、2<a-2 < a の条件は常に満たされます。
したがって、23<a<2\frac{2}{3} < a < 2 が求める範囲です。
(2) 第1象限の交点における2つの円の接線が垂直に交わるとき、2つの円は直交するといいます。このとき、2円の中心間の距離の2乗は、2つの円の半径の2乗の和に等しくなります。
(a0)2+(00)2=12+(a2)2(a-0)^2 + (0-0)^2 = 1^2 + (\frac{a}{2})^2
a2=1+a24a^2 = 1 + \frac{a^2}{4}
34a2=1\frac{3}{4} a^2 = 1
a2=43a^2 = \frac{4}{3}
a=±23=±233a = \pm \frac{2}{\sqrt{3}} = \pm \frac{2\sqrt{3}}{3}
a>0a > 0 より、a=233a = \frac{2\sqrt{3}}{3}
ここで23<a<2\frac{2}{3} < a < 2を満たすかを確認します。
23<233<2\frac{2}{3} < \frac{2\sqrt{3}}{3} < 2
1<3<31 < \sqrt{3} < 3 これは正しいです。

3. 最終的な答え

(1) 23<a<2\frac{2}{3} < a < 2
(2) a=233a = \frac{2\sqrt{3}}{3}

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