四面体OABCにおいて、$\vec{OG} = \frac{\vec{OA} + \vec{OB} + \vec{OC}}{4}$で定まる点Gがある。直線CGと三角形OABの交点Pの位置ベクトル$\vec{OP}$を、$\vec{OA}$と$\vec{OB}$を用いて表す。

幾何学ベクトル空間ベクトル四面体線形独立交点
2025/6/23

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、OG=OA+OB+OC4\vec{OG} = \frac{\vec{OA} + \vec{OB} + \vec{OC}}{4}で定まる点Gがある。直線CGと三角形OABの交点Pの位置ベクトルOP\vec{OP}を、OA\vec{OA}OB\vec{OB}を用いて表す。

2. 解き方の手順

交点Pは直線CG上にあるので、実数ttを用いて OP=OC+t(OGOC)\vec{OP} = \vec{OC} + t(\vec{OG} - \vec{OC}) と表せる。
OG\vec{OG}の定義を代入すると、
OP=OC+t(OA+OB+OC4OC)\vec{OP} = \vec{OC} + t(\frac{\vec{OA} + \vec{OB} + \vec{OC}}{4} - \vec{OC})
=OC+t(OA+OB3OC4)= \vec{OC} + t(\frac{\vec{OA} + \vec{OB} - 3\vec{OC}}{4})
=t4OA+t4OB+(13t4)OC= \frac{t}{4}\vec{OA} + \frac{t}{4}\vec{OB} + (1 - \frac{3t}{4})\vec{OC} ...(1)
また、点PはO,A,Bを含む平面上の点なので、実数l,ml, mを用いて
OP=lOA+mOB\vec{OP} = l\vec{OA} + m\vec{OB} ...(2)
と表せる。
(1), (2)より
t4OA+t4OB+(13t4)OC=lOA+mOB\frac{t}{4}\vec{OA} + \frac{t}{4}\vec{OB} + (1 - \frac{3t}{4})\vec{OC} = l\vec{OA} + m\vec{OB}
OA,OB,OC\vec{OA}, \vec{OB}, \vec{OC}は線形独立だから、係数を比較して、
t4=l,t4=m,13t4=0\frac{t}{4} = l, \frac{t}{4} = m, 1 - \frac{3t}{4} = 0
13t4=01 - \frac{3t}{4} = 0を解くと、3t4=1\frac{3t}{4} = 1より、t=43t = \frac{4}{3}
t4=4/34=13\frac{t}{4} = \frac{4/3}{4} = \frac{1}{3}
したがって、l=m=13l = m = \frac{1}{3}

3. 最終的な答え

OP=OA+OB3\vec{OP} = \frac{\vec{OA} + \vec{OB}}{3}

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