区間 $a \le x \le b$ 上の関数 $f(x) = e^x$ が可積分であることを確認し、その積分値を計算する。具体的には、以下の小問に答える。 (1) 関数 $f(x) = e^x$ がある条件から可積分であることを述べる。 (2) 区間 $[a, b]$ の $n$ 等分割における $x_i$, $\xi_i$, $x_i - x_{i-1}$ を求める。ここで、$\xi_i$ は小区間 $[x_{i-1}, x_i]$ の左端点とする。 (3) (2) の結果に対するリーマン和を具体的に記述する。 (4) (3) の結果について、$|\Delta| \to 0$ すなわち $n \to \infty$ の極限を計算し、$\int_a^b e^x dx$ を求める。
2025/6/23
1. 問題の内容
区間 上の関数 が可積分であることを確認し、その積分値を計算する。具体的には、以下の小問に答える。
(1) 関数 がある条件から可積分であることを述べる。
(2) 区間 の 等分割における , , を求める。ここで、 は小区間 の左端点とする。
(3) (2) の結果に対するリーマン和を具体的に記述する。
(4) (3) の結果について、 すなわち の極限を計算し、 を求める。
2. 解き方の手順
(1) 関数 は連続関数である。有界閉区間 上の連続関数は可積分であるから、 は区間 で可積分である。
(2) 区間 の 等分割における は、
で与えられる。ここで である。
左端点を代表点とするので である。ここで である。
である。
(3) リーマン和は
等比数列の和の公式 を用いると、
したがって、リーマン和は
(4) の極限を計算する。
とおくと、 のとき である。
したがって、
3. 最終的な答え
(1) は連続関数なので可積分である。
(2) , ,
(3)
(4)